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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2009年10月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2009年10月28日(水)

白州正子さんの白帯


白い無地の帯を作っていますと、お客様とお話していて、そういうタイプは白州さんが、娘さんの結婚式で締められた帯に似てるのではない?とお聞きして、どんな帯だろう〜と想像を膨らませていたのですが、新作展に来られたお客様が、第一号のなか志まやオリジナル、白い箔と紬の帯(まだ、名は未定)をご覧になられて、この件を話ますと、画像を送って頂きました。感謝!
(実際は、古澤万千子さんの白梅の訪問着に柳悦博さんの(多分紬地)に金の刺子織帯とのことです)

なるほど〜!!!
しかし、この無地感の捉え方が、参考になります。

復刻させようとした帯は、今思うと、少し紋に粗さがあるものでした。
それが一つの味でもあったのですが、今回は700!
前回は400でしたから、密に織り上げられています。それに随分軽くなった。
裏地も洒落ています。

袋帯ですので、昨今の名古屋流行りとすこし逆行しますが、そこは褻のなかの晴れ!と頑張って締めて頂ければ嬉しいです。

5本ロットの中のうち、2本は別バージョンにしています。
それはまだ届いていません。
あの16パターンの中から、選んだもうひと柄の無地。
失敗か成功か・・・

どきどきしていますが、大きな楽しみでもあります。
さてさて、どんな風に織り上がるのだろう・・・


●2009年10月10日(土)

速水御舟 未完『婦女群像』


この着物のラインが好きです。
量感があって、着物にゆとりがありながら、ちゃんと身体に沿っている

洋服にならい、着物姿もすっきりと細く見せる着付や、そのための絵柄が主流だけれど、こういう大らかさが、僕は好きです。

それに、これがもし完成されていて、彩色も施されて着物も柄が描かれていたら、もしかしたらこの絵を見てみたい!という衝動には駆られなかったかもしれません。
思い切った単純な線、薄緑のみで描かれた計算された日本画だと・・・雑誌でみたときこれが未完だとは思いませんでした。


広尾に移転した、山種美術館で公開されてます。

●2009年10月06日(火)

ジャージとスーツ


『ココ アヴァン シャネル』の映画をみて、英国人の恋人が持っていたジャージ素材のポロシャツ?に凄く惹かれていたシーンがあったけれど、僕はとても頷けた。
ラストのシーン、いまも変わらないであろう白のシャネルスーツを着たココは,あきらかに今までの女性とは違う武器を手に入れた象徴のように見えた。

あと、黒の生地をカットするシーンはとても美しい。

この映画を観てようやく、シャネル=泉ピン子というとんでもない呪縛から、ようやく解き放たれて、まだまだ全然このブランドのことを知らないけれど、いいメゾンなんだと確信した。創業者自身は壮絶な人生を送っていて、今、公開しているもうひとつのシャネルの映画も見てみようかと思うが、高齢になる皇帝ジョルジオ・アルマーニが、どう次のデザイナーを建てるのか、気になってしまった。

アルマーニが好きな一番の理由は、服のラインの出し方が、自分の個性に合うと思うからだ。ナチュラルショルダーで上半身は身体に沿っていて、パンツはゆったりしている、あの定番ともいえるラインが好きで、これが変わってしまうと悲しい。
スーツよりもジャージ素材のものを日常着とするので、手の届くエンポリオあたりで
毎年一つ買っているけど、洗濯で黒が色褪せたジャージはさすがに呉服屋として如何なものかと思う。洋服も気に入ったものを長く着るので、洗い張りという技術がないと生地の故障を修正出来ず、それと、どうしても今の時代には着れないラインだと、どこかでその洋服ともさよならをしなければならないので、今あるスーツもそろそろ限界が着ているのかと思う。

シャネルスーツのあの形は、もう何年あの形なのだろ。
着物の形は、完成されていて、たぶん僕が死ぬ頃でも変わっていないだろうと思う。
あれは着物と同じくらい、完成された女性のスーツスタイルなのだろうか。

女性を、様々な昔の呪縛から解放させたのがシャネルの服だと,どこかで読んだけれど、現代の着物を愛する人の多くはその逆で、まず多くの縛りごと、つまり古典を学ぼうとする入り方が多い。
着物という衣装の沢山の不自由さを知って、その中でどのように自由でいられるかを
自分に課しているように思う。世界に誇れる極めて特出した日本人の感性が、ここに顕われていると考えます。