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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2018年11月のよく遊べ
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●2018年11月19日(月)

志賀松和子 生絹平織

三人展に向けて志賀松和子さんの新作が届きました。
生絹の平織りは志賀松さんと中島の出会いの原点でもあります。

『今迄の生絹平織の中で一番好きかも!』なんて、軽い返事をメールしたら、実はこの繭はあの方が育てた繭から生挽きしたもの最後の糸と聞いてびっくり。
丁寧な手紙には、そんなことは一言も書いてなくて、忌憚なきご批評をといつもの調子なので、その佇まい、そして触ってみて身体に添わせてみて『良いねこれ!』
というシンプルな感想を書いたのですが。

徳島のその養蚕農家さんはきっと染織の世界では無名だったかもしれません。
気難しいその方とは正座して電話しないとと志賀松さんが言うくらいの方、本当に丁寧に飼育した繭、亡くなられる前に志賀松さんの為に育てて下った繭から挽いた糸で作られた織物です。

彼女曰く『なかなか使う覚悟が出来なかったのですが、押し入れからお呼び出しがかかったので織りました』と。『豪胆で繊細』という志賀松さんの織物の目標、その原点がこの方の繭から生絹平織という布になりました。

呉服屋として、どういう心構えでこの作品を取り扱いさせて頂くか、メールには『良い嫁ぎ先をコーディネイトで出来るよう呉服屋として精一杯頑張ります!』なんて、これまた軽い返信なのですが、こうして眺めていると、沸々と色んな思いがよぎります。

呉服屋という小売屋であるなか志まやですが、その多くの要素は『布フェチ』という生態が多くを締めているように自覚しています。
こんなことを言うと信頼を損ねるかもしれませんが、染織知識に関しては素人だと思います。ただこの指とこの目は30年という呉服歴のなかで培って来た『何か』があります。『何か』を言葉で説明するのは難しいのですが、自分を支えている『何か』です。

志賀松さんの作品に初めて出会った時も、その『何か』に突き動かされて、この仕事の遅い呉服屋が、すぐに京都の南、山奥にある彼女の自宅まで行かせました。
『何か』は衝動とも連動しているでしょうね。
そして『布の美しさ』と『和装の美しさ』は連動しているものです。僕はこの『和装の美しさ』を丁寧に愛情をもって誠実に向き合って行かねばならないと、覚悟させてくれる作品です。

●2018年11月18日(日)

23日(金)からの東京三人展出品作品より


地機結城紬平織・縮み織を揃えております。合計11点、すべてなか志まや好みの結城です。地機結城の魅力は、お召しになったその方が一番ご存知のはず。着手と共に成長する布と言えると思います。

先日、結城縮みの新作、なか志まや用絣柄も上がって来ました。ちょっと深い色目の縮みに絣がモダンで可愛いです。(画像は全て平織りです)

●2018年11月17日(土)

地機結城紬 平織り絣

●2018年11月12日(月)

東京三人展出品作品より

着物 佐藤新一 白鷹お召(紺/灰/茶)縞
帯  玉那覇有公 琉球紅型
帯締・帯揚 和小物さくら

沖縄の染織の取り扱いが少ないのは、呉服専門店としては片手落ちのなのですが、久々の紅型染め帯です。息子さんの玉那覇有勝さんの作品も出品します。

また今回の三人展には、沖縄宜野湾から澤村佳世さんの作品もご紹介致します。久米島の絣、知花花織の技法でつくられた着物と帯は都会的な作品に仕上がっていますので、こちらも是非ご覧くださいませ。

●2018年11月11日(日)

東京三人展出品作品より

着物 佐藤新一 白鷹お召し(灰/墨)縞
帯  洛風林  レリーフ  銀鼠
帯締・帯揚  和小物さくら

洛風林の新作帯も出品致します、定番の柄も。
新作の『日月文・改』は是非、ご覧頂きたい洛風林の作品です。
さくらのちりめん無地帯揚は、200色強全て揃います。画像の帯揚もその微妙な白系(白灰)から選んだ一色62番、このあたりの番号の白系は本当に微妙に
揃っています。(こまもの玖さんより出品)

●2018年11月09日(金)

東京三人展 ご案内ハガキ用のコーディネイトより

着物 志賀松和子 杉綾織・灰白 なか志まや
帯  北村武資  経錦     なか志まや
帯締 龍工房 経巻       こまもの玖
帯揚 遠山ぼかし こまもの玖オリジナル

志賀松さんの杉綾着尺、かなり白っぽく撮影してしまいましたが、実際は灰白、グレー味があります。志賀松さんは青味淡グレーと言っています。

経ては生絹使い、緯は練り糸の組み立てですが、初期の杉綾からまた進化してきました。仕立ての一衣舎さんからは特に衿元、肩から胸にかけて布の流れ、質感がとても美しく着装出来ると評価して頂いています。

生絹使いの他の作家さんの作品は、撚りが強いものが多いのですが、志賀松さんの撚りは自身により調整、糸艶を失わない、織り布としての張りと柔らかさ、そしてなにより『経年変化』、『育つ布』であることが大きな特長です。その実例を皆様にも是非触って頂きたいです。

反物は、水通し・湯通し・砧打ち(すべて志賀松さんの手で)で柔らかさを調整してありますが、着て行く回数が増えるごとに、どんどん布味が変わってきます。
着手と共に育っていく着物です。

●2018年11月08日(木)

志賀松和子 杉綾着尺

仄かにヘリンボーンの縞が浮き上がります。スーツ感覚で御召し頂ける着物になります。

●2018年11月07日(水)

東京三人展 ご案内ハガキ用のコーディネイトより。

着物 勝山健史 綺芙織・灰桜  なか志まや
帯  美術工芸 啓 新熨斗目   なか志まや
帯締 龍工房 唐組       こまもの玖
帯揚 輪出し絞り        こまもの玖

勝山健史さんの綺芙織はどんどん変化しています。
今回は仄かなピンクを感じる灰白、本当に美しい織物です。しっかりとした生地風は単衣仕立てにも向くでしょう。

美術工芸 啓(ひらく)さんにオーダしたなか志まや用配色の新熨斗目袋帯。これが3本目になります。新熨斗目を注文するにあたり、一番最初に決めた色目で、こうした光沢系絹織物から、染め無地、江戸小紋、絵柄によっては附下、訪問着まで取り合わせ出来る帯になります。

帯締、帯揚はこまもの玖さんのコーディネイト、三人展ならではの取り合わせです。今回はじめてまじまじと『輪出し帯揚げ』を触ってみましたが、その生地質の高さに唸りました。非常にこだわりを感じます。詳細は是非、こまもの玖さんに聞いてみてください。帯締、帯揚のアップ画像は、いまこまもの玖さんのインスタにアップされています。

きものファンの中でも非常に人気の高い帯揚なのに、今迄なか志まやが提案する和装に合わせたことは無かったのですが、今回、新しい魅力を発見しました。
京風と関東風の出会いと言いますか、まさに紅を点したよう。『でもこうした取り合わせが、リアルクローズなのかも』と玖さんは言われています。

それと、今回は和小物さくらさんの『ちりめん無地帯揚200色強』が会場に並びます。平唐組の帯締も全色並びます。(こまもの玖渡邊さん談)きっと圧巻な景色になると思いますが、そうした中からシックな着姿も完成させることも出来ますので、どうか三人展の会場でお客様に楽しんで頂ければと期待しております。

なか志まや・一衣舎・こまもの玖 東京三人展
代官山ヒルサイドテラスE棟ロビーにて
11月23日(金)〜26日(月)4日間
23日(金)14時〜20時(開場時間ご注意)
24日(土)11時〜19時
25日(日)11時〜19時
26日(月)11時〜17時(最終日)

●2018年11月04日(日)

染織家 川村成作品 国展 受賞作家展

春の国展に続き、秋の会。春の六本木の新国立から上野の東京都美術館に移り、川村成さんの作品は春からさらに挑戦を続けています。今年9月、京都東山の彼の工房で機に掛かっていた作品は、織上がると私の想像を遥かに越えていました。

今回は2作の出品、色んな意味で対比を感じられる帯地は『風の跡』と『なないろぼし』と名付けられていました。

『風の跡』の初見は、あの2014年木綿の絣帯の時の思いと同じく『絵画的な帯だな〜』と。川村さんの説明を聞くと『えっそなの?』と思うのですが、その加減が川村さんの力量なのでしょう。

『なないろぼし』はこの画像だと伝わらない透明度が魅力的です。そしてなにより織組織(これも新しい)への彼のアイディアに唸ります。

このあたり、実際の作品を手にしてもらいながら、お客様にも感じて頂きたいと思います。何一つ染織の出来ない呉服屋がお伝えするのは僭越かもしれませんが、川村成さんが染織にどのようにチャレンジをしているか、その想いもお伝えすると共に、この帯地をどのように現代の和装にお召し頂くかをご提案したいと思います。

●2018年11月03日(土)

染織家 川村成作品 国展 受賞作家展

春の国展に続き、秋の会。春の六本木の新国立から上野の東京都美術館に移り、川村成さんの作品は春からさらに挑戦を続けています。今年9月、京都東山の彼の工房で機に掛かっていた作品は、織上がると私の想像を遥かに越えていました。

今回は2作の出品、色んな意味で対比を感じられる帯地は『風の跡』と『なないろぼし』と名付けられていました。

『風の跡』の初見は、あの2014年木綿の絣帯の時の思いと同じく『絵画的な帯だな〜』と。川村さんの説明を聞くと『えっそなの?』と思うのですが、その加減が川村さんの力量なのでしょう。

『なないろぼし』はこの画像だと伝わらない透明度が魅力的です。そしてなにより織組織(これも新しい)への彼のアイディアに唸ります。

このあたり、実際の作品を手にしてもらいながら、お客様にも感じて頂きたいと思います。何一つ染織の出来ない呉服屋がお伝えするのは僭越かもしれませんが、川村成さんが染織にどのようにチャレンジをしているか、その想いもお伝えすると共に、この帯地をどのように現代の和装にお召し頂くかをご提案したいと思います。