●2015年12月27日(日)
自慢の着尺が2反揃いました! 川村成(かわむら・じょう)さんの着尺です。上質な座繰り玉糸を使い、彼独自の綾織りの布は触って頂くとより分かるのですが、しっかりとした打込みのある布であり適度な膨らみがとても心地よいです。 仕立の一衣舎・木村幸夫先生の布に対する厳しい目を、幾度も通って来ている川村さんの着尺は、独特のリズム感があったのですが、なか志まやでは彼の自由な作風は帯に活かしてもらい、着尺はなか志まや好みに端正に織って頂いています。 手前の無地感は、白ベージュの中に、ほのかに赤茶味があり、それがなんとも言えない織りの揺らぎになっています。帯は柳 晋哉さん。 奥のグレーは、乱れ縞を綾織りで表現しています。注文していた感じよりも少し濃い感じで上がりましたが、とても複雑な組織でランダムな縞を織り出して、その中に川村さんらしい茶と緑が隠れています。届いたばかりで糸の組み立ての詳細はまだ聞いていませんが、傑作だと思います。帯は勝山健史さん。 光沢系の美しい絹織物の着尺、なか志まやでいうと志賀松和子さんや勝山健史さん、八丈や白たか、そして西陣お召とは違う艶を持つ布。ハードユーザーな方にも是非お召し頂きたい着物です。
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