●2011年12月31日(土)
2011年は忘れられない年となりました。 僕が生まれた年から2011年までと、2012年からの年月はまた違うものとなって行きそうです。 猪瀬さんが、2011年からを戦後ならぬ、震災後として捉え、新しい日本の在り方を考えては?ということをtwitterで話されていましたが、多くの日本人にとって2012年はそのスタートになるように感じています。 私の業界では、『結ぶ』という作業を頻繁に致します。糸を取り染めて布を織りなす次ぎには、紐も結び、帯を結び、衣装を完成させて行きます。その行程の中で、まず一番重要なのは、人と人との縁の結びであります。人と人と間にそれぞれの作業があり、それぞれの想いが存在しています。 たかが、着るもの、たかが着物、、、こういう言葉を僕自身も時々使うことがあるのですが、これはその後に続く言葉を省略したものです。たかが着るもの、たかが着物。だけど。。。なのです。 ここ数年あらたなこだわりを持って来ましたが、そのなか志まやのスタイルもぼんやりと形が出来て来ました。それは一つ一つの着物や帯や小物として、自分の想いを表現しています。その積み重ねをこれからも地道に継続して行くしかありません。 結びつけて行くものは、これからも沢山あるでしょう。 最後になりましたが、お客様には本当に感謝しております。ありがとうございました。なか志まやがこうして着物のことを探求出来るのも、総てお客様のお陰であります。 着物の制作に携わって頂いた作家さん、職人さん、仕立て屋さん、問屋さんにメーカーさん。来年も少しでも良いものを作って行きましょう。なか志まやも出来るだけ頑張ります。 そして、漠然と思う神様。どうか来年は皆が希望をどこかに見つけて行けるような年にしてください。 今年も、皆様本当にありがとうございました。とくにこんなブログを見て下さる方に感謝申し上げます。来年もなか志まやらしい情報をお届けいたしますのでどうかよろしくお願い致します。 ありがとうございました。 なか志まや 店主中島寛治
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