●2010年11月19日(金)
なか志まや 新作展 これまで、先染めの着物や帯を扱う時は 引き算をした考え方をしてきました。 糸を先に染めて織り上がるものに求めていたのは 今でも、透明感とでもいうような端正な織物、 純度の高い混ざり気のない出来上がりを模索しています。 また、今年の夏から後染めの着物と帯に積極的に取組んで 来て、そこでは足し算をした考えを学んでいます。様々な染料と技法を駆使しながら 幾度も染めを重ね、生地の風合いを視覚化するという 今まで見た事も前例もない、全く新しいアプローチの布です。 工芸という文脈ではなく、あくまで日常で着て頂く呉服としての 染めと織りを、なか志まやの感覚で創り、そして選んでおります。 是非、ご高覧の程を。 なか志まや 中島 寛治 12月4日(土)ー12月12日(日) 12:00ー19;00 なか志まや にて 出品 西陣お召着尺 洛風林・勝山健史 帯 Foglia 仁平幸春 着物 帯 京正 附下(紬) 民谷織物・竹箔帯 唐長 長襦袢(南蛮七宝) 楷可園・児島有子 草木染帯締 他、厳選した着物、帯、小物を出展致します。 画像は出品の中より 『月』 仁平幸春 今、まさに三段階に色が変化していきます。 渋木とログウッドの鉄媒染。出来上がりは墨黒に。 月の柄はロウで。さてどんな月の帯が現れるでしょうか。 『靄・もや』 仁平幸春 茜の鉄媒染、全面ロウムラ加工をした着物です。 白生地の時に観えなかったものを視覚化し、陶器の ような味わいをもたせたもの。13の染めの行程を 2度繰り返して染めています。
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