●2006年11月15日(水)
井嶋ナギ著 『色っぽいキモノ』発売中 これを読まずして、赤襦袢は着れるか! 艶女(アデージョ)は襦袢で勝負! 柄ON柄で レオンに思いを伝えよ! キモノはボディコンシャスに! 黒のキモノを着こなしてこそニキータ! などなど、これすべて、勝手に僕が考えたキャッチコピーですが これの数段、上をいく考察がなされてるのが、 井嶋ナギさんの 『色っぽいキモノ』という本です。 本の帯には、虜にさせる!姐さんテイスト練習帖とありますが、歌舞伎、小説 美人画を研究したうえで、どの着物本より分かり易く、一ページ目から着物好きな 人の心を掴むことでしょう。 ここで紹介したい、この本に書かれてる色っぽい姐さんテイストの着物の話はいく らでもあるのですが、これは是非、買って読んで頂きたい。 先に書いた僕の稚拙なコピーは、この本を読んで 『ニキータ』というキャッチーな女性誌があるのですが そのニキータの着物版ともいえる本だと思えたからです。 こういうとかなり誤解を受けるかもしれませんが、とにかく面白い。 着物好きな女性は勿論ですが(工芸的に着物を捉えてる人は別) 男性に読んで貰いたい。 そうすれば、自分の女にキモノ着て欲しいとおもうでしょう(笑) なによりも、こんな女がいて欲しい!て思うでしょう。 僕の考えも、基本的に『伝統工芸』として着物の価値を見いだしてる 呉服屋ではないので、着物を来た女性が、女として女でいてくれることに そしてその為の有効な手段であることに そういった衣装であることに 大いに価値を見いだすので、とても面白く拝読いたしました。 この本で初めて知った、泉鏡花『義血侠血』に登場する『白糸』という 女の着物と台詞! 永井荷風『つゆのあとさき』に出てくる君江嬢の男を 虜にする媚態! どれも憧れますが、現実にそんな女がいたら、、、腰引けちゃうね(笑) 最後に、、、、『小股、切れ上がってますか?』 女の方が、やはりいざというときには、胆もすわり、深く 豊かで そして広い どこまでも敵わない そういう女がいた時代に 着物は生き生きと そういう女を 装わせた そう実感出来る本ですね。 な ならば 僕は、もうこういった類いの本は出せないので(笑) 『男が女に着せるキモノ』 という本でも書こうかな(笑) 冗談でもあり 本気でもあります。 男が男でいられる そんな艶話が聞こえて来そうな 男が女のために思う着物の在り方を書いてみようかな まぁ まずはそんな着物を、どんどん提案できるように しないとね。 きものを着ることに きれい事ばかりを持ち込むのが 今の呉服屋なら 一人くらいそうじゃない呉服屋がいても いいかな(笑)
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