●2003年11月13日(木)
仕立の『一衣舎』さんの記事 きものサロンという季刊誌で、秋号より始まった一衣舎の木村先生の仕立講座が一種の衝撃にも似た感じで、誂え仕立てをメインにしているなか志まやにとっても、いろいろと考えさせられるところがありました。きもの専門店や量販店、リサイクル店など誂え寸法に対する、取り組み方とかその方法は様々で、実際、『あの店ではこう言われ、こちらでは違うこと言われ』お客様も困惑されているところもありますし、僕自身も『なんでこの寸法なの?』と首をひねることが多々あります。 なか志まやの採寸は、どちらかと言えば『着付けられる方』ようの寸法だと思います。僕がすごくおせっかいなせいかもしれませんが、着付けをお店でしたり、出張でしたりとなるべくお客様が楽にきものライフを楽しんでいただこうと考えています。なにより折角完璧にコーディネイトしたのに、なんか違う感性で、知らない方に着つけられるのは、お客様の期待を裏切るようで、、、(完成した着姿を見れるのは、最高の楽しみでもあるし)ただ、すべてのお客様が着付けを必要とされてるわけでもないし、御自分で素敵に御召しになられる方も多いので(こういう方は既に御自分の寸法をお持ちですし)なか志まやの寸法にたいする考え方は、お一人お一人によって替えていかないと思います。特に身丈に対する認識を、前号の一衣舎さんの記事を読んであらためて考えさせられました。すぐに木村先生とお話して、『結局そのかたのきもののライフスタイルに大きく関わること』で、またいままでの採寸およびきものの仕立の仕方自体も、呉服屋そして仕立て屋の都合によって決められていたことがかなり多い、ということです。 もうすぐ発売のきものサロンでの一衣舎さんの第2弾の記事も かなりのボリュームで必見です。とくに長襦袢の衿のところは、さすが!です。男の長襦袢の衿など実際に試着したのですが、見事です。そのほか肌着、帯のことなど、きものファンには必見です。 そういえば、先日あるお客様に男物を納めたのですが、その感想がメールで届きました。その中で『一部では仕立の神様と評判の一衣舎さんに、、、』というくだりがあったので思わず笑ってしまいましたが(木村先生も苦笑い)もっともっと、仕立てに対する様々な方法論と実践が必要な時代に来た事を感じています。
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