●2007年12月06日(木)
端から端まで すくい織り 光もの なか志まやのイメージだと、鹿児島の大島の機屋さんからきました。 荷を開けてにやり。金糸が織り込んであります。本来は沿わない糸同士が 見事に調和しています。大島の『進歩と調和』ですね(笑) ここの機屋さんのお陰で、なか志まやには、変わり者の大島が集うように なりました。しかもいい柄です。変わり者ですが品のある着物です。 以下、機屋さんから 隼人紬すくい織り 本来は平織りの組織による絣織りを特徴とする大島紬ですが、より個性的で、シンプルで、格好良い作品にするべく、従来の大島紬の織り技法には用いないすくい織りにて霞柄を織り表しました。 一反を丸ごとすくい織りで表現することは計り知れない手間を要します。 一般的にこの霞柄のようなすくい織りによる柄付けは、仕事量(手間)の少ない絵羽や付け下げ調子の柄付けにする方が工賃も安く済みますが、あえて一反丸ごとに柄付けをすることにより、よりおしゃれに、着る機会を広く持てるよう普段使いの着尺として織り上げました。 経糸には大島紬の泥染めの無地平糸、緯糸には同じく泥染めの無地平糸、真綿糸、このすくい織り用に新たに染めた絣糸3種類(9マルキ7マルキ5マルキ)を用い従来の大島紬の技法を踏襲しつつ新しい感覚に仕立てております。 因みに柄付け用に使う絣糸は大島紬のジャジャ織りと呼ばれる残糸(緯絣の残り糸)織りのものと違ってこのすくい織り用に新たに絣を作ったものです。 その証拠に織り耳の無地の部分が柄になって表れることがありません
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