●2012年10月29日(月)
呉服ぽくない取り合わせ 紬糸を使ったお召しを上代お召しと呼びますが、この新作は絹糸使いながら上代お召しのような程よい生地の厚みと、緯糸が今までのものより積んで織り上げられたようです。そのため生地がとてもしっかりとしていて、かといって今まで通り独特の光沢感とドレープ感も失わず、遠目には無地の着物のように見えますが、下の画像の通り隠し色でグリーンの色糸を使い、今までに見た事の無いような色合に織り上がりました。 都会的な青、、グレー味を感じる青と言いましょうか。 取り合わせした袋帯は、引き箔の本袋です。帯の質感は皮のようで本来は難が出やすい箔使いの本袋なのですが、見事に織られています。
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