●2010年10月21日(木)
ザ・なか志まや 最右翼 着尺 白磁のような均一でいて、それでも深みのある光の揺らぎや奥行きを感じさせるのが、なか志まやのお召の一つの特徴だと考えていますが、この後染めの生地はどうでしょう。 まるで、土のようでもあり鉱物のようでもあり、さらには窯で何時間も過ごした焼き物のようです。 生地の端から端まで、一つとして同じ表情がなく、偶然に起こるロウによるひび割れも、一つの景色となっています。 どのような着物になるかを、ご自身の着姿をこの画像からイメージ出来る方はいらっしゃるでしょうか? 私も今、この生地と向き合い、様々なイマジネーションとアイディアと、最後に呉服屋の立場から着物としてこの生地の良さが最大限に発揮されるように、あれこれと考えを巡らせ、楽しい時間を過ごしています。 ベースとなった生地は、紋結城。 経て糸は駒撚りの真綿、緯糸も真綿を使い、檜垣紋を織り上げた大変珍しい生地を使用しています。 下の画像は、紋違いの生地にロウムラを染めたもの。両極の色を染めた貰いました。 仁平幸春氏の作品です。
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