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年3回ほど行う、なか志まやの売り出しの模様です。

2012年09月の気っ風市
[過去の気っ風市一覧]
●2012年09月12日(水)

新作展出品 シケ引き附下と名古屋帯

着物はしけ引きで、裾に横段が走ります。無地感覚に近い付け下げですね。
帯もモノトーンにして、洋服感覚でお召しになって頂きたいです。洋装が多いシーンでは、このくらい色数を整理した方が現代的ですし、それは礼装に成る程に全体のトーンを合わせる方がいいと思います。

9/15(土)〜19(水)の新作展に出品します。

●2012年09月10日(月)

児島有子氏作の平唐組帯締め そして草木染めの無地帯揚です。
板と箱は木作家・川合優氏作 これは杉です。

来月発売の雑誌『和楽』掲載用の着物に合わせて、この帯締と帯揚げも森田空美さんに使用してもらっています。着物研究家である森田先生は、みなさんよくご存知でそのコーディネイトや着付けに憧れているファンも多いですし、僕自身も参考にさせて貰っています。

上質な着物や帯を、都会的に取り合わせされます。何処かに書いたかもしれませんが僕が一番凄いなと思っているのが、小物(帯締め帯揚げなど)へのこだわりです。和楽を初めとする多くの画像を見ますと、『小物は私物』となっていることがとても多いですし、その色や素材感の合わせ方は、真似出来そうでなかなか出来ません。ここで小物合わせをされているその様子からも十分に伺えました。

何度かお話を聞かせて頂いて分かったのは、森田さんが如何に沢山の小物バリエーションをお持ちであるか、、、。それもきっと微妙に僅かな差のある色や素材のものを、すべて上質な選定眼で選ばれたものを、とても豊富にお持ちであるということです。

それは同じような色や素材のものでも、着用の時期の少しずつの移行にあわせて、微妙に変化させてコーディネイトされている気遣いが伝わって来ます。それはとても太刀打ち出来ないほど徹底されていますね。

そんな森田さんの眼で見られて、なか志まやの中から初めて小物をお買い求め頂いたのがこの帯締めです。次の織上がりは10月頃ですが、すこしずつ色を揃えられて長年使って頂ける帯締めになると思います。そう、、道明の冠組や高麗組の無地の帯締めのように(なか志まやは道明は扱いません)、自分の色(おそらく10本あれば)を揃えられる価値があると思います。

尚、小物入れは、桐でも作っております。川合優さんに蓋付き、蓋無し、2段、3段、、、とサイズもオリジナルで注文することが出来ます。一本の帯締めとほぼ同じ値段で1段から作ってくれます。詳しくはなか志まやにお問い合わせください。

その丁寧で美しい仕事は、ヨーガンレールの『ババグーリ』というショップで、彼の木のお弁当箱が選ばれたというところからも頷けます。桐は確かに軽くて良いですが、僕はこの杉の色と重さが気に入っています。









●2012年09月03日(月)

2012後半 新作展

きもの;全面ロウムラ着尺no.8です。白生地は赤城の座繰り糸の紋紬。幾何学的な文様がロウムラによって浮き沈みしています。これまでの7作とは少し違い透明感のあるような質感に染めて貰いました。グレーとブルーが絶妙に共鳴し女性に当てて見るとと、今まで見たことがないような色合いにハッとさせられます。

着物はニュートラル、ノーシーズンのイメージですので、帯合わせや小物で季節感を出すのも良し、さらに抽象的なデザインの帯を合わせてモダンな装いにするのも良いと思います。

帯は波縞ロウムラ九寸名古屋紬地。 花織風の地紋が着物と同じくロウムラの技法でさらに浮きだってきます。グレーに白ロウを通して藍をそめた着物と親和性がよく出ていて、直線、曲線だけで全体が構成されているので、帯締めがポイントとなります。

●2012年09月02日(日)

新作展出品

帯地の花織り風地紋と波縞のリズムがよいです。着物は座繰り糸を紋織り、、、市松崩しの地紋が帯地と引き立てあっています。

全面ロウムラ着尺について 制作者仁平幸春氏の談

『なかしまさんが用意して下さったこの地紋の生地がこのロウムラの技法でさらに生きて来ます。「白生地の時には観えなかった魅力を染めによって引き出す」という私の姿勢の一つの解答です。』

『今回は酸性染料(化学染料)の仕事です。薄いグレー(草木染で矢車附子の鉄媒染のような色味を出した)にブルーグレーを白ロウの上から擦り込みました。。。』

『シワがよった部分などはまた表情が出ていいのです。。。』

『この白ロウを使った「間接的」なモヤモヤが、使った生地の触感の視覚化であり、帯との親和性を高めるのです。。。』