●2012年09月10日(月)
児島有子氏作の平唐組帯締め そして草木染めの無地帯揚です。 板と箱は木作家・川合優氏作 これは杉です。 来月発売の雑誌『和楽』掲載用の着物に合わせて、この帯締と帯揚げも森田空美さんに使用してもらっています。着物研究家である森田先生は、みなさんよくご存知でそのコーディネイトや着付けに憧れているファンも多いですし、僕自身も参考にさせて貰っています。 上質な着物や帯を、都会的に取り合わせされます。何処かに書いたかもしれませんが僕が一番凄いなと思っているのが、小物(帯締め帯揚げなど)へのこだわりです。和楽を初めとする多くの画像を見ますと、『小物は私物』となっていることがとても多いですし、その色や素材感の合わせ方は、真似出来そうでなかなか出来ません。ここで小物合わせをされているその様子からも十分に伺えました。 何度かお話を聞かせて頂いて分かったのは、森田さんが如何に沢山の小物バリエーションをお持ちであるか、、、。それもきっと微妙に僅かな差のある色や素材のものを、すべて上質な選定眼で選ばれたものを、とても豊富にお持ちであるということです。 それは同じような色や素材のものでも、着用の時期の少しずつの移行にあわせて、微妙に変化させてコーディネイトされている気遣いが伝わって来ます。それはとても太刀打ち出来ないほど徹底されていますね。 そんな森田さんの眼で見られて、なか志まやの中から初めて小物をお買い求め頂いたのがこの帯締めです。次の織上がりは10月頃ですが、すこしずつ色を揃えられて長年使って頂ける帯締めになると思います。そう、、道明の冠組や高麗組の無地の帯締めのように(なか志まやは道明は扱いません)、自分の色(おそらく10本あれば)を揃えられる価値があると思います。 尚、小物入れは、桐でも作っております。川合優さんに蓋付き、蓋無し、2段、3段、、、とサイズもオリジナルで注文することが出来ます。一本の帯締めとほぼ同じ値段で1段から作ってくれます。詳しくはなか志まやにお問い合わせください。 その丁寧で美しい仕事は、ヨーガンレールの『ババグーリ』というショップで、彼の木のお弁当箱が選ばれたというところからも頷けます。桐は確かに軽くて良いですが、僕はこの杉の色と重さが気に入っています。
|