●2009年07月02日(木)
利休〜『猿の反省』 雛形(なか志まやオリジナル)
浴衣の生産量が、今の10倍くらいの時代の図案をみると 長板などの高額浴衣を除き、注染浴衣は とても自由でエスプリが効いて、その時代の風俗を垣間みれます。 デザインも染色方法もその時代よりは多様化したように思いますが 失われて行くものも多く、図案の洒脱さ、もっと言えば お馬鹿さもその一つでしょう。 Rumi Rockの図案には、その精神を亡くさないように 染め続けられていて、着物関係者などが多くのお客様を対象にして 柄を作るものとは、明らかに一線を画するものです。 利休〜『猿の反省』は、茶の湯の世界を抽出しようとした浴衣でなく 利休・・・気になるあいつ・・・というノリです。 澁澤龍彦、岡本太郎も同じです。 気になるアイツ!がテーマの浴衣です。 絵柄は、利休好みの茶道具を経てに配し、楽茶碗のような 黒と茶を地色にしました。不規則な縞は、寂びた茶室を表現 隠れキャラとして、三番叟の格好をさせた猿(秀吉)。 五穀豊穣を祈らせています。
|