●2013年06月12日(水)
なか志まや夏衣展 出品作品 睦月さんがオーダーされた麻の九寸名古屋帯『水流と三日月と笹』。このある意味、古典的文様、流水のアレンジを受けて、なか志まやが仁平氏にオーダーした小千谷縮にトラ目染め(12年に仁平氏が開発した染め方)着尺を、モダンな流水に見立てて取り合わせをしてみました。 両方とも麻素材ですので、真夏の装いになります。 帯は、古典の名品でも馴染みのある文様ですが、ロウ使いで表現される線の揺らぎと、前帯にある三日月と笹が入ることで仁平さんの世界観が見て取れます。 流れがありながら、帯にはどっしりとした風格があり、着物の染めの流れは、少し速度を感じる水流のように感じます。それはどことなく今の時代ともリンクしているようで、こういう着姿で日傘を差し、現代の空間にいても、すうーと馴染むのではないでしょうか。 『流水と水流』、、、奇しくも『山本山』のようなお題となりました。
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