●2011年03月20日(日)
これは重要無形文化財「紬縞織・絣織」の保持者(人間国宝)故・宗廣力三氏の作品です。 5月18日〜22日、郡上八幡にある昭和初期の歴史的邸宅で行なう『郡上紬と二人展(なか志まや・一衣舎)』の為に、郡上からお借りしてきました。 宗廣力三氏が染織の世界ももたらした功績は計り知れないものがあります。織りの着物が好きな方ならすぐに思いつくであろう方々との交流や子弟関係。民藝という言葉がそのまま当てはまる方。僕自身、名前はよく知っていましたが作品を手にするのは今回が初めて。最初に一瞬見た印象と、じっくりと時間をかけて見て行くと随分感じ方が変わって、簡単に言えば見飽きないのです。絣ものは殆ど扱う事がないし、まして最近はあまり見かけなくなった紬、色柄ももっさりととしたイメージだけが強く残っていた郡上紬なのですが、その復興者の作品はとてつもなく布の力があるものでした。
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