●2009年02月09日(月)
気っ風市出品 紋お召 (2/14〜22) 今回の気っ風市の大きな一つの目玉は、なか志まやの定番の お召の中から、数量限定ですが通常値段の半額にてご提供することです。 なか志まやの中でお召という着物が、一つの柱になってきたのは もう随分前のことで、この参考画像にあるドットのお召 墨色に墨色のドットという着尺をある展示会で見てからのことです。 その記念すべき一反は、確か忍者と決闘する武士の衣装として 撮影用に仕立ててしまったことが、懐かしく思い出されます。 お召はどうでしょう〜と言葉でいうと、あのちりちりとした質感の 縞柄か無地のお召をその頃は連想されることが多く、縮み易いとされた お召の欠点もあいまって中々受け入れらなかったものです。 ただ、いち早くこのしなやか光沢感に目を向けて下さったお客様が いらしたおかげで、なか志まやここまでやって来れたと思います。 ありがとうございます。今年も春に新作を揃え、また昨年から 進化しました、うすお召も現在進行中です。 スーツ感覚を表現するのに、または小紋から色無地、グラデーションに よっては絵羽の礼装に匹敵する着こなしが自在なこのお召は、いまでも 色褪せること無く着回しのきく、飽くことが無い着物の一つだと 信じています。僕の着物は、どとらかというと少しドレッシーな着物、 ただ礼装というまで堅苦しくはない、かといってカジュアル過ぎない そんな自分の日常生活の洋服感覚が現れていると思います。 ラーメン屋にも蕎麦屋にもいける!でも シティホテルのラウンジにいても美術館にいても、臆することなく そこにす〜と馴染む着物です。 帯次第で、いかようにも格式ある装いになるのは、そしてそれが 染めの無地や小紋でもなく、先染めの糸による織物であることが 今の時代の空気感にあっていると考えています。真綿系の紬は最高峰の 織りとして君臨するのは、今だ変わりませんが、この機会に一枚 強撚糸の紋織物を手に取られては如何でしょうか。 *画像は、緯にビビットなブルーをつかったドットの紋お召 八掛は、角通柄をドットの色に合わせて別染め お召は八掛が付きませんので、お客様にあわせて柄と色を選び 別染めさせて頂いています
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