●2014年12月21日(日)
撮影した画像だと、綾織された地紋がよく見えませんね。。。残念。 最近のマイブームがありまして、帯揚の色を濃いものを入れる!というものです。おそらく統計をとると、自分の仕事では、帯揚は圧倒的に薄めの色が多かったように思います。 着物と帯の橋渡しが帯揚の役割であり、準礼装クラスまでのスマートカジュアルと呼ばれる装いを作る場合、着物の色よりも薄めの色を、帯揚でお薦めすることが多かったと思います。共薄系はまず間違いないので安定していますが、帯締ではなく、帯揚の方に濃い色を持って来る装いを、ここしばらく好きになっています。 わたしのような、着物に絵柄をあまり必要としない、無地感覚の着物を多く取り扱い、同系色の濃淡で、布の質感重視のコーディネイトをする呉服屋にとって、ここの部分は(帯揚の色)非常に重要です。 今まで通り、帯締と帯揚の色が反対でも良いと思うのですが、今はこのイメージの方が自分の気分に沿っています。 また『礼装になればなるほど、着物の装いの色数を整理する、またはすべて同じ方向に向ける』というのがわたしのセオリーですが、画像は光沢感のある綾織の着物に、意匠が軽過ぎない帯、装いの色合いがすべて2色程にまとまっているので、多くの人が洋装でいる今の時代に、一番ニーズが高い着物姿になると思います。
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