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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2014年12月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2014年12月31日(水)

『日月文錦』

来年も 皆様に 温かい日の光と やすらかな月の光が つねに降り注ぎますように。

●2014年12月21日(日)

撮影した画像だと、綾織された地紋がよく見えませんね。。。残念。
最近のマイブームがありまして、帯揚の色を濃いものを入れる!というものです。おそらく統計をとると、自分の仕事では、帯揚は圧倒的に薄めの色が多かったように思います。

着物と帯の橋渡しが帯揚の役割であり、準礼装クラスまでのスマートカジュアルと呼ばれる装いを作る場合、着物の色よりも薄めの色を、帯揚でお薦めすることが多かったと思います。共薄系はまず間違いないので安定していますが、帯締ではなく、帯揚の方に濃い色を持って来る装いを、ここしばらく好きになっています。

わたしのような、着物に絵柄をあまり必要としない、無地感覚の着物を多く取り扱い、同系色の濃淡で、布の質感重視のコーディネイトをする呉服屋にとって、ここの部分は(帯揚の色)非常に重要です。
今まで通り、帯締と帯揚の色が反対でも良いと思うのですが、今はこのイメージの方が自分の気分に沿っています。

また『礼装になればなるほど、着物の装いの色数を整理する、またはすべて同じ方向に向ける』というのがわたしのセオリーですが、画像は光沢感のある綾織の着物に、意匠が軽過ぎない帯、装いの色合いがすべて2色程にまとまっているので、多くの人が洋装でいる今の時代に、一番ニーズが高い着物姿になると思います。

●2014年12月19日(金)

勝山健史さんの新作帯、2本入荷しています。

『冬に白っぽいものを着る』というのが好きです。

真綿系でも絹糸の綾織系でも、白ぽい着物はノーシーズン的な意味を持つと(素材は別)考えているのですが、『夏に白は良し、冬に白はさらに良し』となか志まやではお薦めしています。

着物は手染めシケ引き(染の小阪製)、帯は塩蔵繭の勝山健史さんの新作。

12月から1月にかけては、色んな集まりがあってお出かけになることも多いと思います。そんな時にお召し頂きたい一式。訪問着や附下などを着る程でない、でもそこそこの礼節と格式を持ちたい、みんなが洋服で着飾っている中に入っても、お洒落な着物姿で居て欲しい、そういう気持ちの取り合わせです。

12月のパーティシーズンですと、やはりクリスマス的な感覚は外せないかもしれませんが、ここはあえてそういう色も持って来ない選択をしました。

帯締は御岳組 帯揚はちりめん無地 共に、和小物さくら製。

●2014年12月17日(水)

今日のお仕度

先月の『なか志まやの更紗展』でお買い求め頂いた、手描きジャワ更紗Reisia・藤井礼子さんの帯を締めてご来店頂きました。

着物は藤色系の江戸小紋・万筋。平唐組の帯締に、ちりめんの無地帯揚。

藤井礼子さんのジャワ更紗は、帯生地もインドネシアの現地で織っています。この帯地は野蚕の糸から織ったもの。地厚でしっかりと生地は、太鼓の形が綺麗に決まります。

タレの部分だけを無地に、あとは全通柄。太鼓裏にはまた違う更紗が染まっています。柄は『更紗牡唐草』、現地では『藤井ブルー』と呼ばれている鮮やかな青と茶のコントラスト、躍動感ある牡丹唐草の絵柄に、細やかなチャンティンの技術が見事で、この唐草模様の部分は、「均一な厚みに蝋付けをした線をランダムに削って染める 」というテクニックを使っています。

●2014年12月16日(火)

手描きジャワ更紗Reisia 牡丹唐草更紗 前帯

●2014年12月05日(金)

なか志まやの淡灰(たんかい)の着物と帯

生絹(きぎぬ)綾織九寸名古屋帯 志賀松和子作 染料:丁字 胡桃
まるまなこ綾織着尺 下井伸彦作 五倍子 ログウッド

綾織りから感じる透明感とは、別の意味の絹艶を感じる生絹・綾織りの帯。帯組織も和用で見るものとは明らかに違います。
志賀松さんによると、ヨーロッッパの織り組織。

生絹独特の張りと、驚く程の軽さが、この帯の魅力をさらに増幅させています。(志賀松さんの帯はご成約済み)

帯締には古典の組紐でアクセントを。上質感溢れる帯揚げで、着物と帯の橋渡しをします。 和小物さくら製

●2014年12月04日(木)


●2014年12月02日(火)

今日のお仕度

永年に渡り、なか志まやをご贔屓にしてくださるお客様のお仕度をようやくお手伝いする事が出来ました。
距離的な問題から、お品物をお買い求め頂くことは多々あっても、お仕度のお手伝いをなかなか出来ずにいました。

丸亀製麺で遅い昼食を取っていたら、『着きました〜!』と電話。
半分以上残る『すだち温うどん大盛り』を、5秒で飲みこんで店へダッシュ!
すっかり素敵にお召になってる着物姿なのですが、今日は『なか志まやさんらしいニュアンスをだしてください!』とリクエストして頂いたので、もう一度脱いで頂いて、着付けのお手伝いをさせて頂きました。
こんなに長くご贔屓にして頂いてるのに、はじめて見る着物姿!いや〜感動しました。走って店に戻ったので、着付けの途中から顔汗が引かず、2度程中断して、顔と手を洗いました;;汗。

着物は経緯真綿の手織り無地紬、帯は仁平幸春さんに染めて貰ったもの。帯生地は、生糸とタッサーシルクで織り上げたもので、非常に扱い易く、何度も締めたとのこと、、、着物も真綿系は着付けがし易く着崩れも殆どありません。

やはり、着物も帯も、まず生地ありき!だとあらためて思いましたね。百貨店で急いで買った羽織紐が気に入らないと仰ってましたが、なかなかこの帯の雰囲気に合っています。今度は組紐のもので、なか志まやが思うイメージのものをご用意致します。


●2014年12月01日(月)