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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2014年11月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2014年11月29日(土)

新作の染めの小紋が入荷しました。

江戸時代後期の裃の柄を復元、『よろけ万筋』と名付けています。
10月には経てのよろけ万筋を作りましたが、今度はヨコ使いにしてあります。染め上がりの色合いがとても深く美しいです。

通常の江戸小紋と同じように、帯合わせによって、ドレスコードの上げ下げが出来る重宝する着物なのです。錦の帯も紬の帯も合うでしょう。しかし今日は、たまたま同じく新しく入荷した、南風原花織をのせてみました。

茶色の同系色の濃淡になっているので、とても相性がいいのですが、それ以上に、着物の小さなヨコのよろけと、花織の浮き柄の様子が良く調和しているように感じます。好きな取り合わせです。

●2014年11月27日(木)

午前四時のなか志まや

更紗展終了のあと、昨夜から今日の早朝に掛けてのらり、くらりと店を整理し、棚を片付け、通常運転の状態にようやく戻りました。

更紗展中に入荷した新作の綾織の着尺を垂らしてみて、生地の風合いや色目などを見ています。お酒を飲みながら、好物であるグレイッシュな反物を並べてみました。

こんな画像だとまったく分からないと思いますが、産地も作家も糸使いも染めも織りも様々です。親指と人差し指で生地をじっくり触って色んなことを感じているつもりなのですが、その精度はまだま修行の途中です。しかし、生地フェチにとっては、ゆったりとして幸せな時間でもあります。

●2014年11月22日(土)

真夜中の作業 なか志まやの更紗展

狭い店にさらに棚を入れて展示しているので、お客様にはご不便をお掛けしています。夜寝をしたのち、起き出してお酒を飲みながら更紗の資料を見ています。Reisiaジャワ更紗の藤井さんに、現地でしか手に入らない貴重な資料本をお借りしているので眺めています。

お酒がお供にあるので、ある意味ユルくみているのですが、昔に作られたジャワ更紗の素晴らしいこと。それはそれは驚きます。
王様の部屋全体に設えられた更紗も圧巻ですし、どこまでも細かいチャンティンの技術は眼を見張ります、彩色のセンスには学ぶべきところが多く、今更ながら自分の勉強不足を嘆きます。

今回の更紗展には、いろいろ自分の意向を汲んでいただいて、なか志まやらしい更紗を作って貰いましたが、これはさらに勉強して、第二弾の『なか志まやの更紗展』をしなければならないと決意を固めています。

藤井さんのジャワ更紗も現地で、繭を調達、糸を引き生地から織りますので、良いものを仕上げるには時間もお金も掛かります。仁平さんの更紗の染めも、帯の生地風で染め上がりの表情は大きく変わります。

まずは、生地、、、これが大事で、そして図案。
生地のことは、こんな小さな呉服屋での力の限界がありますが、出来るだけ頑張って、いまのうちにまたあらたな更紗のイメージを固めて、なか志まやの更紗展を継続していけるように頑張りたいものです。

ちなみに、インドネシア語で『ガンバル』は、『絵』また『描く』という意味合いだそうです。まさしく『なか志まやの更紗展はガンバル』です。

●2014年11月20日(木)

仁平幸春さんの更紗帯と白い着物

白の綾織りの着尺は、どこまでも透明感を感じる美しい反物です。
同じような光沢感のある、織の帯をのせてモダンな取り合わせも出来ますが、今はなか志まやの更紗展を開催しているので、この取り合わせで。

●2014年11月19日(水)

規則正しい緻密な綾の組織に対して、緩さのある線で描かれた更紗の柄が面白いです。画像では帯の地色が真っ黒のように見えますが、実際は黒に青味が架かったような色、ロウムラの技法で白にアクセントを持たせてあり、帯生地の横段が、着物の織柄に合わせて行く為のベースラインになっているようです。

なか志まやの更紗展は、11月24日(月)祝日までやっています。
時間は12時より19時まで。これ以外の時間をご希望の方は、先にお知らせくだされば対応出来ます。早くなっても遅くなっても構いません。
更紗柄だけの帯で店内を展示してありますので、見応えがあると思います。

基本はすべて一点だけ制作しています。生地を変えたり、柄を変えたりして追加を頼む事が出来るものもあります。ジャワ更紗に関しましては、全く同じものは染められないので、新たなオーダーは少し長く見て頂いた方がいいかなと思います。売れてしまったものもありますが、お客様に無理を言いまして、すべて展示してありますので、よろしければご覧くださいませ。

●2014年11月18日(火)

今日は、Reisiaジャワ更紗の藤井礼子さんに来店頂きました。
来夏に向けての打ち合わせもありましたし、ジャワ更紗の羽裏もほぼ一年越しでの制作になりますので。。。

遠くインドネシア北部で制作されるジャワ更紗は、生地も現地で藤井さん用の機で、現地の繭から作りますので、図案を決めても、出来上がる迄半年近い日数を要します。

知れば知る程、その労力には頭が下がりますし、その労力を今の和用に最大限発揮して行くためにも、最初の方向性を決めるのは大事です。

そして、、いつも横で見ていて、凄いな〜と思うのが、藤井さんが現地(インドネシア語?)の言葉で、向こうのスタッフと話している様子を見ている時です。藤井さんにとっては、それは当たり前のことかもしれませんが、英語さえおぼつかない私にとっては凄い!と思います。

そのまったく分からない会話のなかに『ナカシマヤサン』という単語だけは、さすがに聞き取れます。
現地のスタッフ・エディ君に、僕の好みを伝えてくれているようです。言葉はとても大切です。全てを決めてしまうこともあります。
そのわからない言葉のなかで『ガンバレ』とかなんか日本語的な音を持つ言葉が聞きとれるのはおかしいです。どういう意味なんでしょうね。

24日(月)までなか志まやの更紗展をやっています。
よければ蝋の臭いとともに、藤井礼子さんのジャワ更紗をご覧になってください。

追記:『ガンバレ』ではなく、『ガンバル』。『絵』または『描く』という意味のようです。なんかぴったりのような言葉ですね。


●2014年11月17日(月)

『なか志まやの更紗展』 開催中 11月24日(月)まで
12:00〜19:00 なか志まやにて
新宿区新宿1−29−13平井ビル2F 

藤井礼子さんのジャワ更紗、仁平幸春さんの古代インド更紗やバテック、西陣の織の更紗など、名古屋帯や袋帯、羽裏やショールなど総点数30点をセレクトしております。

更紗の起源は、遥か紀元前のインドにまで遡ります。
世界中の人々を魅了したと言ってもいい更紗文様を、現代の和装として愛用して頂けるように、生地から吟味し文様も選びました。

無地感覚の紬や絹織物の着物との、なか志まやらしいモダンな取り合わせも合わせてご覧頂ければ嬉しいです。尚、なか志まやがはじめてセレクトした『栃木レザーのバック』もはじめてのお披露目です。
こちらも皮の種類、色見本を揃えており、セミオーダーにお応え致しますので、是非手に取ってご覧くださいませ。

●2014年11月15日(土)

仁平幸春氏の更紗帯 15日(土)より『なか志まやの更紗展』

なか志まやの更紗展用に4本を染めて貰っています。
どんな柄が出て来るのか、FogliaのFBをご覧になっている方はご存知だと思いますが、新柄を作って頂いていて、これがとても『クール』です。

4本のうちの2本は重厚感あるバテック、あとの2本はクール。
随分前に打ち合わせしたとき『ドロドロな感じで更紗を〜』と冗談で話していたのですが、さすが仁平さん。
そういう何となく中島が思っていた要素を、うまく整理して方向をまとめてくれました。この4本の『チーム・バテック』、今迄で最強ではないか!と秘かに思っています。

●2014年11月14日(金)

明日から『なか志まやの更紗展』15日(土)〜24日(月)

ジャワ更紗 Reisiaの藤井さんに、作品について少し書いてもらっています。染めの技法的なことでなく、この更紗が出来る経緯や、その時の藤井さんの想いや、絵柄の意味や、形式に捕われず、ふとした思いなどが綴られてます。

中島の雑な手仕事で申し訳ないのですが、帯の横にプレート立ててありますので、良かったら読んでみてください。更紗から感じる礼子さんの人柄をさらに感じて頂けると思います。

●2014年11月11日(火)

仁平幸春氏主催 dye works Fogliaの古代インド更紗帯

経緯真綿万筋の着物に乗せてみました。
圧巻の古代インド更紗です。

なか志まやの更紗展 11月15日(土)〜24日(月)
なか志まやにて 12時〜19時

●2014年11月10日(月)

仁平幸春氏主催 dye works Fogliaの古代インド更紗帯

経緯真綿万筋の着物に乗せてみました。
圧巻の古代インド更紗です。
画像は、前帯柄。締めるときは、約この半分の柄がでます。

なか志まやの更紗展 11月15日(土)〜24日(月)
なか志まやにて 12時〜19時

●2014年11月09日(日)

更紗帯を迎える真綿紬の着物、まずは『縞 縞 縞』

様々な更紗の帯に相性の良い着物も、いろいろと用意しております。
Reisiaのジャワ更紗は木綿の着物に合わせてとても良いのですが、まずは、経緯(タテヨコ)真綿糸の紬を3反。

画像、上、中は、隼人紬の千筋縞と万筋縞。高機の手織りで反物の糊も落としてありますので、生地の柔らかさを最初からイメージ出来ます。通常は袷仕立てですが、一衣舎にて航空絹布の総居敷当付の水洗い仕様にして、単衣の時期から袷時期とお召しなって頂くことも可能です。
画像下は、白鷹織の経緯真綿紬(佐藤新一作)乱れ縞です。ランダムな縞絣を組んだ手織の反物。皆さんがよくご存知の白鷹織(お召と綾織)とは、全く違う反物。使い込んだ地機の結城のような生地風が気に入っています。色もベーシックな紺黒に白の縞。

こういう昔ながらの色合いの反物に、青や茶や朱が使われた、エキゾチックな更紗の帯がとても映えるように思います。

●2014年11月08日(土)

『織のイカット 織のバティック』

本来は『織のイカット 染のバティック』で、この取り合わせは15日からの更紗展にて、沢山提案したいと思いますが、今日は『織と織』。

着物は、イカット柄を織り出した西陣風通お召。更紗柄の帯は西陣の袋帯。この他にも、『織の更紗』を様々な織元から取り寄せています。
そして『染の更紗』は藤井礼子さんのジャワ更紗、仁平幸春さんの古代インド更紗と共にご覧になって下さい。

なか志まやの更紗展 11月15日(土)〜24日(月)
          12時〜19時 なか志まやにて

●2014年11月06日(木)

裏勝り 世界に一枚だけのジャワ更紗・羽裏/コート裏

藤井礼子さんがプロデュースするジャワ更紗を使って、総柄で羽裏/コート裏を作ろうというアイディアは随分前からあったのですが、昨年の暮れに、羽裏専用の白生地もインドネシアで織って頂いて、手描きによる総柄付けのジャワ更紗が完成しました。

今回のなか志まやの更紗展には、あと3柄新柄が到着します。
年間で数点しか出来てきませんが、全通の更紗の帯と同じく、世界で一つだけの作品という、とても贅沢なもの。

裏勝り、、とは、着物好きな方ならよくご存知の言葉だと思いますが、これが本当の裏勝り。誰とも違う、お洒落な装いを目指す方に是非、お使い頂きたい裏地です。

11月15日(土)〜24日(月) なか志まやの更紗展にて

●2014年11月05日(水)

仁平幸春氏作 『古代インド更紗帯・帯前柄一部』

日本の染色技法で、本歌の古代インド更紗に近い感じに染められた名古屋帯。太鼓柄も帯前柄も非常に重厚さを感じる更紗の帯です。

なか志まやの更紗展 11月15日(土)より なか志まやにて

●2014年11月04日(火)

先に到着した分の更紗の帯で、深夜に店を展示してみました。

これまでのなか志まやの展示とは、違う意味の『濃度』を感じます。
これからまだまだ更紗が到着します。
無地感覚の着物にエキゾチック要素が加わると、普段の縞格子とは違った『動』の趣きを感じますね。

●2014年11月01日(土)

『最近のマイブーム』

最近のマイブームは、マニッシュな女性の着物です。
定型のアウトラインをもつ和装で、着物や帯の取り合わせ以上に、全体の雰囲気を作るのが、衣紋の抜き加減、衿合わせ、帯の位置などですが、こういう男性的な着物と帯の取り合わせをして、女性らしさが醸し出せるような着姿を提案出来たらいいなと考えています。
出来れば最初は、自ら着付けをさせて頂きたい。