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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2011年10月の店主日記
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●2011年10月30日(日)


細い縞を織出した白生地に、グレーで目返しを入れた染めの縞着尺。

織り縞と染め縞の二重構造で、平面的な江戸小紋縞にさらに厚みを持たせてみた。

もちろん、こういうものは、ご自分にあった色で、別染めされることが良いと

思います。この色は、男女兼用できるようにしてみました。

生地巾は1尺1寸あります。


●2011年10月10日(月)

着尺は小千谷紬、真綿紬を松煙染めして縞を織出したものです。織りの経て縞に、染めの波縞。全面にロウムラを施した紬地の帯(仁平幸春氏作)。

松煙染めとは樹脂分の多い松の根や松の木を不完全燃焼させて取り出しす煤からとった染料を、卵白と混ぜもみ込み染めしたものです。白ロウを使うロウムラ染めは、ある意味、染料(この場合は、渋木とログウッドの鉄媒染)を不完全にしみ込ませるものと考えます。それでこの煤けた風合いを出しています。

煤を成分に持つ織りの縞と、煤けた染めの帯は、とても似た者同士です。