●2014年09月22日(月)
今日の店内。昨日とがらっと変わって、飾り棚をすべて準礼装まで使える着物と帯にしました。 画像の一番奥には、糊糸目友禅の附下もあります。京都の小阪さんの作品ですが、小阪さんと出会ってから改めて、糸目友禅の美しさを再認識しましたね。糊糸目の繊細さもさることながら、地色、挿し色の感覚が素晴らしいです。 礼装感覚になればなるほど、色数をおさえた絵柄、帯や小物とのコーディネイトを心がけるのが、今の和装で有効な術のように考えています。その意味でこの附下は、最小の色数で、奥ゆかしい礼装感を醸し出しています。 なか志まやでは普段、染めの小阪さんの作品を、シケ引きの着尺を中心にして仕入れするようにしています。今回もシケ引きの着尺用、コート用、帯揚(和小物さくらとのコラボ)など多数揃えました。 無地感覚の染めの着物をお勧めするとき、必ずお客様に見て頂くのがこの小阪さんのシケ引きです。その染め技も職人さんも、その道具もある意味危機的な状況ですので、この本物のシケ引きの色合いを、是非多くの方に味わって頂きたいと思います。他のものと、色のセンスが全く違いますね。
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