●2013年09月28日(土)
新作展・淡灰(たんかい)に新たに新作入荷 京都の『染の小阪』さんより新しいシケ引きの着尺が入荷しました。今までのヨコや斜めでなく、タテヨコの『格子』です。色は絹鼠、白鼠、白梅鼠あたりで、手描きの格子は、型染めや織りとは違い、大様な乱れ格子になっていますが、この色調と絶妙な染め加減、そして白生地は松岡姫という上質な生地ということもあり、格調も感じるシケ引きの格子の着物に染め上がりました。 帯合わせは如何様にでも出来そうですが、ここはあえて有職織物の格子柄の帯を、つまり『格子に格子』という取り合わせ。 この帯は父、平朗氏と同じく、二代続けて有職織物・人間国宝になられた喜多川俵二・俵屋さんの名古屋帯で『厚板綾格子』とも『高麗屋格子』とも呼ばれています。 着物は乱れ格子でありながら、帯は格式のある有職の格子帯、こういう取り合わせもあるかなと思います。
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