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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2004年08月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2004年08月31日(火)

米沢の紬に、

 まず最初に浮かんだのがこの帯び合わせ。小熊素子さんの手織九寸名古屋です。
一衣舎さんの個展で、木村先生にご紹介していただきこの帯を買わせていただきました。草木染『桜格子』、コチニールと臭木とバラで染められてます。着物は織機ですが、この帯で全体のグレードがあがったように見えます。そして作家のお人柄で良心的なお値段がまた嬉しい所です。

●2004年08月18日(水)

   『そうだ!京都行こう』

 一本の電話で、翌日の朝には商品が届く時代です。新幹線で京都まで二時間半で着きます。行こうと思えばすぐにでも行けそうな、でも行かなくても用事は済みそうな、、、独立したての頃は、毎月のように京都に出かけました。もちろん日帰りです。取引先が増え、商品の手配がスムーズにできるようになると京都に行く回数は減りました。もっとも最近は、毎月のように京都などの産地メーカーが出向いてくるようになり、そのためもあり出向くことが少なくなりました。
 これは、8月のはじめ、秋冬物の仕入れとお客様の別注の物を染める為に、メーカーにお連れした時のものです。生地、デザイン、も決まり最終の地色決めの段階、
絞りにしぼった微妙は2色の違いを見極めてお薦めします。それと平行して生地の段取り、染め屋に確認などして、どんどんイメージを具現化していきます。
 そして、何よりも、きもの好きのお客様と着物好きの染め屋の女将との人間的な繋がりができることです。仕立てもそうですが、着手の顔が見える時の仕上がりは、右から左にながれる商品とは違い、仕上がりの良さ、丁寧さは違います。すべては『人と人』その繋がりの厚さが大切、呉服屋と染め屋が同じような意識レベルで『いいもの着せてあげたい!』と思うなら、いいものが出来ないはずがない。もし、もしも何かが間違っても、それなら僕が責任もてると思います。今から染め上がりが楽しみでなりません!いい物が出来上がりますように、、、、、!!!!
 このあとは、羽裏を探しに裏専門店に回りました。が、気に入った物がなかったので、要望を伝えておきました。そこにちょうど襦袢屋さんが来て、今月末に染め上がるものが向きそうかも?ということでした。

 『なか志まやさん!京都行こう!』セレクトショップの本分とは離れるかもしれないけど、もっともっとこういうスタンスでやってみたい。そんな事を思ってます。