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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2011年07月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2011年07月20日(水)

朱の練習〜


自分にとっての基本色は、白からグレーそして黒というモノトーンゾーンです。この日記の最初、2003年から見て頂く分かると思いますが、それは今も変わっていません。その色も様々な染めや織りで、あるときは服地のようであり、あるときは布とは思えないような質感を醸し出して、金属のようであり、または焼き物のようであったりしてきました。

着物の色の中で避けていたものが、朱という色です。
昔の呉服屋さんが必ず使っていた朱の帯締め、または紬についていた八掛の色、、、などなど、なんか古くさくダサイイメージがしていたのですが、最近少し考え方を変えました。つまりは良い朱色をみたからです。というか、気づいたでしょうね〜。

色にはそれぞれ良さがあって、その使い方によっては、とてもよい効果をもたらしてくれます。僕の基本色は変わりませんが、質のよい染めや織りの朱、というか茶〜赤系も時には使ってみるつもりです。

着物は紋織りした真綿紬に草木染めとロウムラの着尺 仁平幸春氏作
帯は箔と紬糸を混ぜた袋帯 織楽浅野 作 です。




●2011年07月10日(日)

煤けた帯(手描き波縞ろうけつ)


帯地は紬地ですが、花織り地紋のように四角い柄を浮かせて織られています。
そこに仁平幸春さんに波縞を染めていただきました。これの着物バージョンが下の画像。『エッチングのような縞着物』

この九寸帯は波縞柄を変則市松取りして、太鼓と前に染め、地は少し激しくロウムラをさせています。
布でありながら漆喰のようで、友禅に代表されるような綺麗に染めるものとは違い、まったく新しい文脈の帯になっています。

着尺はドット柄を紋織りした西陣お召。
そこに、竪縞 緯縞をモダンに配した型を使い、抜染しました。
地紋のドットと染めの縞が、絶妙に調和しています。後染めを加えたお召は時々発表してきましたが、この京都の染め屋さんが辞められるようで、こういった加工はもう出来なくなりました。

波縞、竪縞、緯縞にドットという組み合わせ、それぞれ制作過程も異なりますが、綺麗に染めたものと、わざと煤けたような染めが上手く共鳴しています。


●2011年07月09日(土)

波縞ロウムラ着物

こちらの作品は、仁平氏の工房、+dye works Fogiaでお求め頂きます。

03-5273-8363 
http://blog.foglia.jp/?p=10062
http://www.foglia.jp/ja/

なか志まやにお問い合わせ頂きましても、別注のお手伝いをさせて
頂きます。