TOP お知らせ 店主日記 よく遊べ 店舗のご案内 気っ風市 お問い合わせ

ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2015年05月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2015年05月31日(日)

『春単衣の後半から盛夏へ』

勝山健史さんの帯を、夏に向かう単衣の後半から盛夏の前半のイメージで取り合わせしてみました。
着物は生糸の太い細いと撚糸の具合を組み合わせ、玉糸をヨコに使い、白とブルーの段を織り出したもの。ざっくりとした透け感が6月後半から7月、8月とお召し頂きたい素材感です。

『衣笠間道』と題された帯は、長野県の駒ヶ根で育った繭、生引き・生糸をタテヨコに使った美しい絹織物。

着物も帯も織の縞という取り合わせですが、もちろん薄物の染め物にもよく合います。品格のある『うすものの帯』です。

●2015年05月26日(火)

今日のお仕度 『紋紗のコート』

30度を越える夏日、5月とは思えない日が続きますが、湿度が無い分助かります。今日は、織司なかむらの西陣風通お召/小格子の単衣に勝山健史さんの無地帯。
透け感が美しい紋紗のコートで、人混みでも帯を守ります。

コートは表は無地ですが、裏には雨足のような縞が織り出してあり、爽やかさも感じます。

広衿仕立てにしましたので、コート前の打ち合わせが美しいです。採寸・仕立てもぴったりで、身体に巻き付くラインが良い感じです。

●2015年05月24日(日)

『新しい間仕切り暖簾』

新宿御苑の脇でやられている『ぬぬぬパナパナ』展に行って来ました。そこで、浜川史江さんの暖簾を頂いてきました。
綿と苧麻の藍の縞、とても軽くて風にふわりと浮かびます。
暖簾が変わるだけで、店の中の空気が一変したようです。
いよいよ、夏のしたくです。

●2015年05月23日(土)

今日から一年かけて

『私は、たてよこ、多良間の苧麻で織るのが一番嬉しい』という方に着物を頼みました。織って頂く以上、なか志まやの好みを伝える為に、宮古郡多良間島に帰られる前に時間を作ってもらい、色々お話をしました。

これから一年かけて、糸績み、染め、織りと、お互い連絡を取りながら進めていきます。経緯苧麻の着物が出来上がる前に、経綿緯苧麻の着尺が出来上がりそうです。洗濯性の高い、普段使いにとても優れた反物になります。

沖縄の織物には、いままであまり縁がなかったのですが、これからはなか志まやらしい織物が出来上がりそうです。
まだまだ、時間は掛かりますが来年が楽しみになりました。

●2015年05月20日(水)

『上布のきものと帯』

真夜中に、明日(今日)の準備をしています。
越後上布と宮古上布だけで展示をしました。まったくの普段着ですが、かなり豪勢です。

夏衣は日の光に映えるものでしょう。こんな店内ではもったいないかもしれませんね。そして上布は、一年の中では短い季節にお召し頂くものですが、着物を愛される方の『心意気』を一番強く感じる季節でもあります。それ故に、着物の醍醐味を味わえる『布』とも言えます。

肌をさらすのではなく、『涼味』を演出する布を選び、素材や取り合わせに気を配り、着付けの工夫をするのが和の夏衣です。
ある意味、着物の真骨頂を見せる季節がやって来ました。

●2015年05月15日(金)


着物 下井伸彦 真綿紬縞着尺

帯  真綿糸と箔を使った袋帯

着物の巾、1尺1寸あるので男物としても十分に対応出来ます。
秘かに、店主の秋冬ものにしようかなと考えるくらい、美しい『絹鼠色』の反物です。

●2015年05月14日(木)

無地感覚の紬ではありますが、ほのかな縞がちょうど良い感じです。
仕立・一衣舎の航空絹布による総居敷当仕立てにして、秋単衣後半から、10、11、12月と真冬までお召しになるのも良いかもしれないと思います。

●2015年05月13日(水)

着物 志賀松和子 縞生絹(すずし) 単衣で
帯  勝山健史  衣笠間道 うすもの帯

着尺は、志賀松さんご自身が、座繰りで糸を引き、無撚の生絹を胡桃皮で染め、平織りで織られています。仕上げに砧打ちを施し、光沢としなやかさが出ています。着込めば着込むほど柔らかなくなるのが生絹。透け過ぎない単衣の着物として最適なように考えています。

帯は、勝山さんの新作。繭の品種は違えど、生引き、生糸、砧打ちでの仕上げは、志賀松さんの生絹に通じるものがあり、着物と帯の質感もよく合っています。美しい絹織物の共演と言えます。

●2015年05月07日(木)

地機結城紬に勝山健史さんの帯を。

単衣から結んで頂くのにちょうどいよい帯です。
結城紬を単衣仕立て(航空絹布による総居敷当仕立て・一衣舎製)にして、5月の袷の時期から春単衣と着て頂き、9月の秋単衣後半からも10月の袷の始めにまでお召し頂くイメージです。

この他、勝山さんの新作帯が入荷しています。お早めにご覧下さいませ。

●2015年05月02日(土)

一気に、単衣から夏物を感じさせるような気候と、日本の山の木々の緑の美しさを感じ取った昨日でしたので、今日に備え店の展示の準備をしました。単衣から盛夏の装いです。

左 着物 松煙染縞 単衣用紬地(春単衣前半、秋単衣後半)
  帯  勝山健史 塩繭の帯
中 着物 経緯壁糸縞(単衣後半から盛夏、そして9月前半)
  帯  夏・花織(単衣後半から盛夏)
右 着物 米沢風生絹縞(単衣後半から盛夏、そして9月前半)
  帯  麻地ジャワ更紗(盛夏)

ゴールデンウィークが始まると、ぐっと季節も速度を上げるように感じます。きっとあっと言う間に、夏を迎えることでしょう。