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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2003年05月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2003年05月28日(水)

          呉服

 はじめて浴衣を作られる方などは、特に呉服屋になんか入ったことがないでしょう。ゆかたなら、スーパーでも買えるし。
 呉服屋で反物をあて、いろいろやる作業?はそうした方には初めてみる不思議な空間です。ゴトウさんは、今回の個展でそうしたことも体験してほしくて、わざわざ呉服屋の設えにこだわりました。ですから、呉服。きものじゃなく、呉服。

 呉服屋をよく分かっている方々にも、今回の企画は楽しんで頂けたことが中島にとって嬉しいことでした。
浴衣は今は着物屋さんの手を離れつつあるように思われる中で、(それは、とてもある意味喜ばしいことで、、、)古い呉服という呼び名で、真剣に浴衣に取り組んだ結果だと思います。

 そして、そろばんのない呉服屋でした。(笑)

●2003年05月27日(火)

仮想から現実へ

 ついに、作品はギャラリーの展示から解き放たれ、こうしてお客様に着せて、帯も下駄もコーディネイトして、日の光の下で、最終のチェック。
 何人もの方が、こうしてギャラリーから飛び出し浴衣を楽しみ、作家はそうした姿を楽しそうに眺めていました。

●2003年05月26日(月)

これって、、、?

 和紙に出力した、岡さんの絵羽浴衣(http://www.uzu.info/mybest/index.ja.htmlを参照)と、ゴトウさんの新作浴衣、4柄

 触ってみてはじめて、『これ紙なんだ!』という方が多かったです。岡さんの絵羽浴衣の奮闘ぶりは、上記のアドレスへコピーペーストで入って下さい。大変さがよくわかります。
デジタル絵羽は一番最初に始められたのですが(2月上旬)、中島が急きょ、送り4柄の〆きりを3月10日に設定し直したので、完成せず、このような形での発表されました。

 まだ、前が完成していないので、これは来年の作品に回りそうです。浴衣にする時は、色指定させてもらおーっと!

 そして、まるで反物のようなこの4柄は、撮影のあと描かれた
新作、左からひまわり、ざくろ、ビー玉、後一つは会期中にボツにしたので何か教えてくれませんでした、、、すみません!

 和紙での見本にかかわらず、大変な人気で、鏡の前でまるで本当の反物の様にあてて、『これ、似合うかなぁー』などやっていると、やはり、ここは仮想現実の世界なのかと思う程でした。

 ゴトウさん曰く、『締めきり前に出来上がるのが、一番いいんだよね、今が一番描ける』

●2003年05月25日(日)

これが、奥座敷きの目玉!

 ゲリラ的に撮影したとは思えない映像の出来上がり、着物のスタイリングをしている本人でさえ、見とれてしまいました。
原寸大以上の映像の再現と、縦型であること、カメラマンの児島さん、編集のハイ制作室の八代さん、そしてデザイナーとしてのゴトウさんの素晴らしいセンス、本当にそれぞれのセンスが上手く融合した感じです。
 いままで、多くのきものの映像に携わってきましたが、一番のできとなりました。

 尚、会場で流れていたこの映像は、『呉服 なか志まや』の公式サイトで御覧になれます。是非見て下さい。
http://aiden.info/nakashimaya/

●2003年05月24日(土)

『呉服 なか志まや』

 奥のスペース、デジタル絵羽のゆかた、
針魚、烏賊、蛸、、、、ゴトウさんの過去の個展で発表された絵を使用させて頂き、RUMIXの芝崎さんのお力をかりて、創ってみました。
 『波の下』という苦肉の策、、、、?いやいや素晴らしいネーミング頂きました。でも会場では、『このイカタコ、いいよねー!』 『このイカ、着ると隠れるみたい』 『とても描いたとは思えない』など、結構話題になってました。

●2003年05月23日(金)

『呉服 なか志まや』スタート!

 岡さんの作品、『月と雁』を着て。

●2003年05月20日(火)

TVCMの撮影

 きのうの雨で今日の撮影となりました。でも天気が怪しい中でなんとか撮り終え、ホッとしてます。
 某お菓子メーカーの夏限定商品のコマーシャルで、まだ、オンエアーされてないので、写真も出せません。でも集中オンエアーされるとのこと、浴衣は、勿論、、、、、、からです。それに、あのデモテープの曲が使われるなら、まさに旬、癒されます。
印象的な浴衣、とてもいいコマーシャルになるとおもいます。
放送されれば、またお知らせします。

●2003年05月14日(水)

ボンジュール!

 何年か前、なか志まやとゴトウヒロシが、パリのバンティロというメゾンで開催された日本展に招かれ、それぞれの作品(中島は浴衣メインでしたが、、)を出品したことがあります。
 その時の仕事上の辛い(笑いも半分)経験から、『フランス人大嫌い』と公言するようになりました。昨年、これまたゴトウヒロシ氏の紹介でお友達になったのが、この方です。これは、彼女が自分用にはじめてセレクトしたきものと帯でお出かけです。
 なんと堂に入っているか、彼女をよく表現しているとおもいます。似合うということは、いつも考えていることですが、中島もこれが初めの一枚で良かったとつくずく思います。
 実は、パリ、大好きなんです。あの街の雰囲気、よかった、、。ただ、言葉が通じない為に生じる仕事のトラブル、そして価値観の違いだけのことだったのですが。
 今、友人になったフランス人、この方が三人(岡、ゴトウ、中島)をやんわり、キューと個展のことをしめてくれるので、なんとかここまできました。あともうすこし、、、お手柔らかに!
そんな彼女の興味深いホームページが開設。
http://www.exprime.co.jp/maia/

●2003年05月12日(月)

毎日、ゆかた、YUKATA,浴衣、、、

 このところ、毎日浴衣のことを何かしらやっていて、もう完全に夏モードです。ぼちぼち、夏物を誂えに来て頂いていて、新しい感覚の小千谷のちぢみはやはり人気です。
 ホワイト、うすいグレー系を揃えていたのですが既になくなりました。基本的に同柄は同シーズン中はやらないつもりなので、何か別のものを探さなければなりません。絹芭蕉の縞と格子の片身変わりなど、お薦めはまだまだありますが、小千谷ちぢみはその価格帯に一番の魅力があるようです。
 夏物は大好き、新しい夏の襦袢も届き、(これ、昨年の市松に続きヒットの予感)本格的なシーズン到来です。

●2003年05月08日(木)

5月2日 浴衣の撮影

 朝6時からの撮影も、ようやく8柄目、メインビジュアルでもつかわれている、ゴトウさんの浴衣です。どうですか、この浴衣、詳しくは実際の個展で手にとってごらんください。そして、この帯、中島コーディネイト。素材、染めはまだ秘密、、、
 今回、唯一の兵児帯です。ゴトウさんの頭の中に、モネが降りていたのなら、中島の頭の中にはいったい誰が降りてきたのか?
 メインビジュアルでゴトウさんは白の博多帯をイメージされたようなので、一応用意もしましたが、絵羽の浴衣用にと考えていたものを合わせてみました。ある意味期待を裏切り、『そう来るか!』みたいなものを感じてほしくて。
 岡さん、ゴトウさんにとって僕のコーディネイトが完璧かどうかは、やはり分かりません。もし明日、撮影なら違うものになるかもしれませんが、今、みても僕のなかではベストです。