●2014年04月29日(火)
単衣の装い 日が射すと清々しい陽気の日がありがたいですが、じわりと汗ばむ時があるのも事実です。確実に春から夏へ季節は移っていますね。人それぞれ体温があり、温度に対する感度も違い、着物の衣替えも、もはや式服など礼節に従わなければならない時以外は、自由に肌着、襦袢、着物、帯の素材を選んで行く時代になってきました。 画像の着物は、袷用にも仕立てる西陣紋お召。これを単衣にして今から着たいものです。袋帯は経緯に真綿糸をつかって、かなり軽量化したもの。重い帯は体力を奪います。少しでも軽やかな帯を。そして、透け感もわずかに感じるこの帯なら、もう5月、6月、7月始め、そして9月、10月中盤と締めて頂けると思います。 帯締、帯揚は細かな組組織、布組織で使い分けをしたいところですが、総てを揃えていくのは中々大変です。専門店の知識豊富、経験豊富な方とよく相談して、大きく春単衣用の帯締と帯揚、秋単衣用の帯締と帯揚が1セットづつあると、この着物と帯にはいいのではないかと思います。
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