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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2016年02月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2016年02月27日(土)

『12年ぶりの柄を染めます。』

『パリジェンヌの着物はじめ』の著者でもあるマニグリエ真矢さんに誂えた訪問着。『日本人でない私が、外人による着物の仮装になりたくない』とよく仰っていらっしゃいましたが、いえいえ見事な着姿でした。

『礼装になるほど、色数を整理する』という持論は12年経っても変わりません。同じ生地、同じ型がまだあったのはありがたいことです。見本の反物より、お客様にあらたに細部をカスタマイズし別染めします。今見ても良い礼装になるなと感じます。

●2016年02月26日(金)

マニグリエ真矢さんの着姿(12年前の画像より)


●2016年02月16日(火)

『白鳥の羽根』

越後市の日本海側に飛来する白鳥の羽根から糸をとり、手紡の真綿と共に緯糸に織込んだ泥染の着尺です。処どころに白い部分が見えますが、それが白鳥の羽根です。ちょっと変わったストーリーのある着物、合わせた帯は京都で染めた更紗柄の帯。

帯締と帯揚は、和小物さくらさんの新作です。
なか志まやでは、小物を基本、無地柄のものを選ぶことが多いのですが、こういう組みや柄のものを時には使いたくなりますね。

●2016年02月11日(木)

定番の斜め縞 染め小紋』と『イタリアファブリック小紋』

栃尾紋真綿の白生地に、定番の斜め縞を染めてあります。
『隠し型』という名前だったか定かではないのですが、青味赤で処どころアクセントがはいっています。

『図柄は体型の補正の為に』というポリシーの沿って、斜め縞は着姿を逆三角形に見せる効果があります。シャープで正確な線ではなく、いびつな線の染め上がりが身体には優しいですね。

もうひとつも(下の画像)、生地は真綿紬糸使い。イタリア製のソファに使われていた織物の柄を写したモダンな染め小紋です。一見、江戸小紋型のように感じますが、染めは京都(工房は違いますが2点とも京都の小紋)。作り手のセンスの良さを感じます。


●2016年02月10日(水)

イタリアファブリック小紋

●2016年02月09日(火)

『新入荷の西陣お召とジャワ更紗帯』

和樂に掲載して頂いたお召のクリームよりも、グレー味が増した同じ柄のお召が入荷しました。藤井礼子さんのジャワ更紗の帯は、基本同じものは染められませんので、すこし朱が増した新柄の更紗柄を乗せてみました。

●2016年02月08日(月)

昨年の和樂4月号掲載柄

着物 織司なかむら 西陣お召
帯  藤井礼子   reisia ジャワ更紗名古屋帯

●2016年02月05日(金)

染織家・志賀松和子となか志まやの第2ステージ

志賀松さんとの作品作りも3年目になりました。
世の中的にも1月から本当に盛りだくさんに色んな事が起きていますが、彼女との作品つくりも1月から盛りだくさんに変化していきます。

先日の1月、八丈島での修行と研究は、一言では言い切れない多大で貴重なものを彼女は教えられました。工房に戻り早くも白生地の試作を織ってみたそうですが、『まったく違う』と興奮して電話がきました。
詳細はここでは書けませんが、彼女の布の大きな変革です。明日、試作が届くので早く触ってみたいですね。

画像の糸は、八丈から戻りさっそく染めた糸です。
第一作目から彼女の作品をいち早く認めて頂き、お召しになって頂いているお客様が、『紫が奥にかくれているような色』と以前言われていたので、新作はこの色目からスタートです。
組織はあらたに考えています。(画像よりも、糸の色目は紫が強いとのこと)電話口で織の専門的な用語がばんばん飛んでくるので、分からないことが多いのですが感触はよく理解出来ます。自分はその布を呉服として成立させることに全力を傾けたいと思います。