●2016年01月30日(土)
今日のお仕度 『染織家 志賀松和子の作品』 生繭そして乾繭からご自身で糸を挽き、作り上げる布に応じて、時には練り、時には生絹の無撚で、基本は草木染めですが、化学染料も使い糸を染め織り上げたのち、湯通し・天日干し・砧打ちの仕上げまで一人でやられている方です。 なか志まやオリジナルの『生絹・杉綾織(ヘリンボーン)縞長着袷』。帯は勝山健史さんの『ルーマニア華文』、この着物に合わせて織って頂きました。 ドレープの美しさから分かるように、生地はしなやかなのですが、芯が中に隠れているような生地風とでもいいましょうか。柔らか過ぎず硬過ぎずという感じです。お召などの強撚糸系のドレープ感ともまた違い、様々な絹織物系の中でも、一線を画しているのではないかと自負しています。 志賀松さんとなか志まやで追い求めていた一つの布の形を存分に具現化してくれました。 これからはシワの感じ、着る度に変化していくであろう生地の風合いなど、お手入れをさせて頂きながらさらに検証していきたいです。 小物は帯締、帯揚共に、和小物さくら製です。
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