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ある日のなか志まやの出来事、つれづれ

2015年01月の店主日記
[過去の店主日記一覧]
●2015年01月24日(土)

寒い日には、ふんわりとした風合いの、『しずはた織』が気分です。
丁寧に手座繰りで挽かれた糸と、糸の撚りにも細心の注意を払い、打ち込みの加減が強すぎず、弱すぎず絶妙な具合にしてありますので、はじめて袖を通した時から、驚く程、身体に馴染む織物です。そして草木で染められた色合いは深いだけでなく、艶光りをしています。

愛情たっぷりのReisiaジャワ更紗は全て全通柄。帯地の端から端まで、手技の妙を味わえます。太鼓の裏には表地とは違う柄が染まっていて、お洒落な装いに隠し味をプラスしています。

●2015年01月23日(金)

Reisiaジャワ更紗は、全通柄。太鼓の裏には表の柄と関連した違う柄を染めています。
インドネシア現地の繭から糸を挽き、織り上げた生地は、日本のシルクとは違い野趣溢れる生地の風合いで、そこにチャンティンによる細かい蝋付けがされています。

その作業は数カ月に及び、一枚一枚表情が違う、まさに世界に一つだけの布です。

●2015年01月17日(土)

今日の店内展示

経緯(タテヨコ)ともに紬糸を使い、刈り安を主染料とする草木染め、緯吉野織という組織で織られた白鷹の紬。

『マグノリア』という題名を持つ洛風林製・名古屋帯。ふくれ織で織られた帯地はしなやかで、とても結び易い帯です。

まだまだ気が早いですが、早春をイメージさせる取り合わせになりました。グリーン地の帯をセレクトすることは、なか志まやでは珍しいのですが、押さえた緑の色味と、緯の青の色糸使いが絶妙な調和をしているなと思います。

この他、様々な色目の着物にも合わせているのですが、その度の表情を変えて取り合わせの楽しい帯ですね。

●2015年01月16日(金)

このくらい濃度のある取り合わせも、良いかなと考えています。
着物は、藍染めの紬、米沢の白根澤織物製

●2015年01月05日(月)

今年はじめての満月

松の内のこんなに早い日に満月を見た記憶があまりありません。
東京はお正月から穏やかで、今日は特に暖かい日でした。

帯は弊店では五代目にあたる『日月文錦』袋帯。
なか志まやではこの帯を定番の帯として、織り上がると必ず一本頂くようにしているくらいなのですが、一度として同じ表情の日月文を見た事がありません。毎回違うのです。その理由を一言で言えば『箔が本物である』からです。詳しくは店頭でご説明します。

本袋で全通柄ですので、この丸の文様が少しずつ形を変え、輝きを変え現れてくるという、なんとも手間がかかり、贅沢な帯なのです。

日と月、この繰り返し。まるでこの帯一本で、地球で起こる全ての事象を簡潔に表しているような、光の豊かな表情は森羅万象を語っているような、そんなことを感じてしまう名品だと考えています。