●2015年12月16日(水)
今日のお客様 『織司なかむらの西陣お召』 もう15年近く、なか志まやの定番西陣お召としてお客様に提案をさせて頂いています。『スーツ感覚の着物』という言葉がまだ世の中によく馴染まない頃から、織司なかむらのお召は高級服地感覚を醸し出していました。色出し、紋型もどこよりもモダンで、ドレープの美しい織物です。 画像はここ数年の定番『違い縞・風通織り』、ドットと緯縞を組み合わせた紋柄は、遠目には無地に見えますが、近くでみると複雑な紋柄が浮き沈みする風通織のお召です。帯は藤山千春さんの吉野格子帯。このように軽いお出かけ用の帯を合わせればドレスダウン、少し礼装感のある帯を合わせてドレスアップ(もう一枚の画像)、勿論、礼装袋帯を締めお茶席にまで着用出来るお召です。 お客様から『着易く、シワのつき方が良いシワでいいわ!』と言われ安心しました。先の投稿でも書きましたが、数年後洗い張りをすればさらに、生地風合いも変わります。帯次第で着こなしのTPOを色々と変化させられる、着物生活の基本になるのがこのお召しだと考えています。
|