●2010年12月24日(金)
さて、、、数学的で、硬質な着物(お召に代表される)を信条としながら、やはり手の温もりを感じる織物にも心が揺らぎます。これは光佳染織さんの織り見本裂。 なか志まや用に織って頂くために送って頂きました。なか志まやの好みにあわせて綾織りが中心でしたが、以前の手織八枚綜絖を織って頂いたときよりも、作風に好みのものが多いのが嬉しい。どれも織り味が柔らかく、はじめて袖を通した時から身体に馴染む、糸の引き方と打ち込みの手加減さが絶妙な織物です。 織物に透明感を求める!というのは昔からの信条です。今年の後半は、染めに奥行きと揺らぎを求めてきました。どちらにも求めるものは、生地の奥行きです。2011年からはさらに、なか志まやの奥行きを構築出来るように、全国の産地、そして作り手と立場を同じくして、なか志まやらしい着物を提案して行きたいですね。
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