●2008年12月03日(水)
マンハッタンからのお客様
『パリジェンヌのきものはじめ』という本でお馴染みのマニグリエ真矢さんをはじめ、外国の方に着物、または浴衣を作らせていただくことが多いなか志まやですが・・・数日前は、びっくりしました。 お店に入ってこられたのは、ダンディな着物を着こなした外人の男性! 隅々までチエックさせていただきましたが、いやー!コーディネイトも着こなしも 見事!そして、いちばん驚いたのは、生地を見る目の確かさ! 少々の着物好きな男性では到底叶わない、その審美眼には驚きました。 職業などをここに書けば、分かる方には分かってしまうので伏せますが、 たとえ、生地の固有名詞など日本語で理解しなくとも、彼の手とその目が、着物好きなことを雄弁に語ってくれます。 こちらも嬉しくなって、とにかく通訳できない情報量をつい語ってしまいます。 彼が目を付けた中に、当然、なか志まやのお召の変わりどころもあったのですが 彼が、どうしても夏の格子状のお召が気になる!とのこと。 ただし、それが裄が出ない反物でしたので、すぐに一衣舎さんに相談の電話いれました。いくつかの方法論と注意点を彼に伝えながら、、、 『いや、まてよ・・・彼は一流の呉服屋で今迄、たくさん着物を作っている。だけど、いままで一流の仕立て屋には遭遇していないはずだ!着物は仕立てで全てが決まることを、いつか彼も知ると思う。こんな店に彼が来た必然は、採寸、生地の見立て 仕立ての重要性を、知る為だ!ここは一衣舎さんに連れて行かねば!』 熱烈な思いが生じて、彼に仕立ての重要性を説き、では明後日に一衣舎へお連れしたいの旨を、快諾していただき、彼を車に乗せて江古田に行って来ました! 世界中で洋服を楽しみ、日本に滞在するときのみ、着物をたしなむ! 誰にでも出来ることではありませんが、彼のセンスに、着物がマッチしてくれたことに、本当に喜びをおさえることが出来ません。次に来日されるまで、呉服屋として 最良の仕事が出来れば良いのですが、もし次に彼と縁があるなら、僕は何を彼に伝えてあげることができるだろうかと思います。 質の良い生地は、日本には山程あり、有名店でいろいろ見ることもできるでしょう でも、なか志まやだけが、伝えられることは何か!それを考えるとすこし、にんまりとしてしまうのですが、彼とはいつか、着物をきて、大いに遊ばせて頂けないかと 真剣に思います。 NOVA行こー! あっもうないか・・・・
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