●2016年10月22日(土)
藤井礼子さんの手描きジャワ更紗が入荷しました。 (11月5日(土)からのなか志まや新作展に出品します) 今日はインドネシアに敬意を払い『織りのイカットに染めのバテック』という取り合わせです。なか志まやをよくご存知の方はこの組み合わせは時々目にされていると思いますが、『織りのイカット』を西陣お召の風通織で織られたものを取り合わせしています。 制作は織司なかむら、黒の濃淡だけという新色です。画像はイカット柄が少し目立つように加工してあります。黒無地のように見えるお召ですが、光の当たり加減、生地のドレープでイカットの紋柄浮き沈みします。 手描きジャワ更紗reisiaの帯は藤井礼子さんがディレクションする更紗のブランド、今回の更紗は、『下絵、伏せ蝋、染めーチレボン(ジャカルタから車で約6時間)。モティーフの中の細かい蝋付け(イセン・ニセン)ープカロンガン(チレボンから車で4時間ぐらい』 『プカロンガンの腕の良いイセナン(イセン・ニセンの職人)は、極細(髪の毛ぐらい)のチャンティンが使えるので、この工程だけプカロンガンで蝋付けする』(藤井さん談) おじさんが帯地を風呂敷に包んで、悪路をバスで揺れながら、上記の距離工程、お互いの工房を繋いでくれているそうです。いやはや、、、高度のインフラ社会にいる私達にはなかなか想像し難いですね。 素朴な生地に細密な柄が全通でびっしりと描かれている帯、『端に命が宿る』本来の更紗の持ち味が活きている新作です。
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