●2014年10月20日(月)
『線と線』 織楽浅野さんの帯を皆さんはよくご存知だと思うのですが、その沢山の帯の中で、なか志まやは昔から、浅野さんのこういうタイプの帯の作り方、そのセンスを好んできました。モダンアートの趣きがあります。 帯に共鳴して選んだ着物は、斜め縞の染め小紋。 2年程前から、少しずつ取り扱いしている斜め縞は、先のよろけ万筋の染めと同じく、なか志まやのスタンダード。地紋のある松岡姫の白生地に目返しで染めてあり、散らついた斜めの線に味わいを持たせています。 都会的といえば、確かにそういう取り合わせで、コンクリートや西洋のインテリアに設え映えそうな装いかもしれませんが、あえて寂びた和の空間に、土の壁の茶室などでお召し頂きたいような気持ちを持っています。
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