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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2012年10月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2012年10月31日(水)

Foglia・仁平幸春氏による新作着尺 トラ目染め

先染め諸紬無地(この場合は白緑)をベースにグレー濃淡、緑濃淡でコントラストを出したもの。紬の織りによる緯糸の濃淡とは違う染めによる微妙なニュアンスを表現しています。

取り合わせた袋帯は洛風林製『ルーマニア花壇文』。
先の和楽で掲載したものです。この帯は掲載分として定価の20%引きでお分けいたします。

●2012年10月30日(火)

染色家仁平幸春氏の工房・Fogliaにはロウムラという技法があり、それをなか志まやが用意した紋紬に全面ロウムラして染めて貰う事で産まれた着尺は、中島が当初想い描いていた阪口鶴代氏の岩絵の具の日本画の質感も遥かに凌ぎ、まるで釉薬変化の面白みを持った焼き物のようなであったり、経年した遺跡の壁のようであったりして、全くもって新しい無地感覚の着物を創造してくれました。(今は8作目 NO.8)

しかし全面ロウムラには多くの労力が必要であり、脱ロウして初めて様子が分かるので、染めが浅いとみればもう一度14工程をせねばならないと手間と様々なリスクも生じます。

そこで、生地の味を増幅する新たな手段として仁平氏が開発したのが『トラ目染め』という技法です。昨年に市松地紋の絹織物のやって頂いて様子が少し分かったので、今回は2反、平織りの諸紬でやってもらいました。これはその一反。

紬の織りよる緯糸の濃淡ではなく、染めによる微妙なニュアンスをつけて奥行きのある生地として染まりました。光量の足らない夜のなか志まやで旧石器デジカメのよる撮影の為、なかなか色味の表情を伝えられませんが;;;今後もよい生地を見つけて仁平さんの染めていって貰うつもりです。

ちなみに、もう一反は白緑の地色を持つ諸紬の着尺をベースにして、グレー濃淡、緑濃淡をコントラストをつけたもので、初見のとき、以前見た郡上紬かと思える程、布の力を感じる染着尺になっています。

それと、この染色技法は布の再生ということを成し遂げていると考えています。

●2012年10月21日(日)

柳宗悦が語ったことはよく知りませんが、無地というものは色んなものを試される場となりますね。この布に力はあるか。。

紬地無地八寸手機

綴れの職人が織ったもので、端正で凛とした風格を持つ帯です。

●2012年10月12日(金)

新作『日月文 紬地八寸名古屋帯』


日月文といえば、魯山人の漆器『日月椀』のデザインが秀逸で多くの写しが作られてきました。畏れ多くもこの帯は、魯山人デザインへのオマージュになります。

ちょっとした事情もあり、当初の計画よりもより贅沢な文様になりました。
かなりざっくりした風合いの紬糸をつかった八寸の帯地に、重層的に金、銀彩を施しています。

さて、この難しい帯、、、どなたか締めてくれる方がいるだろうか。。。

追伸:織上がりの生地巾よりも少し寸法が詰まりました。太鼓巾が8寸1〜2分必要な方には向きません。どちらかといいますと小柄な方になると思います。

●2012年10月01日(月)


樹齢600年の椎の樹の樹皮から染めた紬地に重層的に銀彩を施した帯。仁平幸春氏デザイン。椎の樹から頂いた色は、独特の品を感じます。きものの質感、帯の地色、シンプルな銀彩、この流れは『硬質 軟質 硬質』(こうなんこう)と来ていて、単純にクールである、、かっこいい!というのとは、また違った趣も感じます。