●2008年10月20日(月)
透明感と硬質感 ドットのお召は、僕の中で一番長く大切にしてきた着物だと思う。 もう何年になるだろうか 同じものを扱っている処も知っているし なか志まやだけの着物でもないけれど はじめて 墨墨の黒いドットのお召を見て以来 飽く事無く 大切にしてきた 誰よりも 着手が美しく映える着物だと信じているし それはこれからも変わらないだろう 自分の力量は 人に評価して頂かないと なかなか分からないけれど 自分の目を信じるなら この日 ホテルのパーティ会場に集まった どの着物姿よりも 控えめながら美しく 着手の個性を彩った 着物姿だったと 確信しています こんな風に、自分で信じ続けることが出来る限り 呉服屋という稼業を続けて行く事ができます
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