●2014年09月23日(火)
今日の店内、なか志まや新作展最終日の夕方に、青山,komono玖さんの渡辺さんがご来店くださいました。お互いマンションの中に店舗があるという、マンションチームと呼んでいるのですが、前に丸巻きの反物状態で投稿にあげた、藍染め(天然と化学染料の併用)の紬を当ててみてくださいました。 仕入れするとき、女性のきもの姿を思い浮かべて反物を決めるのですが、今回この反物は、誰の手も伸びる事無く新作展を終わろうとしていたのです。しかし、こうして、身体にに沿わせて、布の雰囲気を見せて頂くと、色々気付くことが多いです。確信することもあります。 反物も帯も、小物もやはり着る方のお顔や、体型などの雰囲気が分かると、その布、その取り合わせの良し悪しがよく分かります。 反物は、巻き付けて説明したほうが、確かにより具体的なお話が出来ます。反物は少しでも長く見た方がいいですし、帯を立てて見なければ本当の良さを伝わりません。しかし、それを必ず販売につなげようとするのは、大きな間違いです。 なるべく、生地感を正しく見極めて頂く為に、肩に掛けてお話できればいいなと思います。よく催事で見かける反物が、仕立て上がったように巻き付ける方法がありますが、あれはあまり賛成していません。 しかし、仕立ての線が、柄になるのが、無地感覚のきものの大きな特長になるので、衿回りなどをすこし織って、仕立て線のようにお見せして、生地に出来る陰を見て頂く事は必要だと思います。
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