●2005年09月27日(火)
bee − プロトタイプ 岡 達也デザイン 会期まで三週間余にせまった或る夜、蜂の巣をイメージしてデザインされたというこのデザイン画が、メールで送られてきました。見た瞬間、、、、『いい!岡さん、これいいよ!』と即返信! 絵師を抱える呉服屋が、その意匠に鳥肌を立てる瞬間です。こういった幸せを、僕は何度味わってきたことか。 浴衣のデザインと格闘した前回の展示会 - あれから二年 − この数ヶ月、羽裏と襦袢のデザインに真摯に向かい合ってきた岡 達也。その彼が、予定の作品を仕上げた勢いと、着物のデザインに携わった経験の蓄積から、一時間足らずで描きあげたのです。 「新作の浴衣にでも」とのことでしたが、これは、浴衣はもちろん、長襦袢、そして着物の表地としても是非使っていただきたいデザインです。 このデザインを見た着手とデザイナー=絵師 岡 達也と呉服屋の僕で、イメージを膨らませ、その方のためだけの衣装を創り上げる「たたき台」となるのです。 今回は、エスタンプ・ヌーメリックの技術を駆使し、浴衣として作品にいたしました。 しかし、これは決して完成形ではなく、着手のイメージで、その姿も衣装の種類も変わるものです。まさに、岡 達也曰く「着てもらってなんぼ!」のデザイン。 あなたなら、このデザインで何を誂え、どう着こなしますか? 追記:これを基本的なデザインベースとして、様々なものが実はデザインされました。浴衣に染めたものは、フランス人の粋な男性が御召しになられてますが、このデザインをベースに、今後、襦袢や着物の表生地になったりもするでしょう! これが、仮想呉服店『呉服なか志まや』のブランドの核になるコンセプトです!
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