●2017年08月06日(日)
夏の礼装、そして名古屋三人展のお知らせ
今日はお客様のご自宅へ出張着付け、お茶席へお出かけだったのですが着付けのお手伝いの他に重要な目的もありました。 3ヶ月前一衣舎さんにお出かけ頂き、寸法を細かに再考し、新たに誂え染めした絽の附下、羅の帯をお召し頂き、新しい寸法のブラッシュアップをこの目で確認するためでもあります。 祥雲の絽の附下は今夏、色違いの2枚目、地色、挿し色も小阪さんに相談して誂え染めしています。帯は北村武資の上品羅、白ではなくほのかなグレーを織って頂いたもの。 帯締、帯揚はkomamono玖さんにお出かけ頂き、とても上質で品のある一式を渡辺さんに選んで頂きました。小物が決まっていると、全てが調和して美しい着姿になります。 私の着付けの技術力は、最近はあまり着付けをしないので、技術はさらに低下の一途なのですが、上前裾線の美しさ、後ろ姿の下前の巻き込み具合、衿回り、背、脇線の美しさは、下手な着付けを十二分に補ってくれました。お客様ご自身で自装なさった時、きっとその着易さを実感して頂けるはずです。 変更した寸法の中で、今回は身丈を大きく、大胆に変更しています。呉服屋では怖くて絶対に出せない寸法です。また、身幅等の細かな調整により『私、痩せたみたい♪』と喜ばれていたのは嬉しかったですね。 そして、お客様ご自宅と一衣舎さんが近かったので、着付けの後すぐに一衣舎に行き、全体画像、細部の画像を見て頂いて、自分の着付けした感触と共に 寸法の検討をしたのは言うまでもありません。なか志まやが思う美しい着物姿(勿論、お客様に共感して頂いた)を、着手に提供出来きた瞬間ほど嬉しいことはありませんね。 9月16日(土)〜20日(水)には、なか志まや・一衣舎・komamono玖の三社が集まった展示会を、名古屋本山で予定しております。今日、お客様に体験していただいたように呉服屋だけでは足らない、仕立て屋、小物屋がそれぞれのスペシャリストとして、お客様に様々なご提案をし、着姿を美しく、そして楽しんで頂けることを目指した会を名古屋で行います。 一人でも多くの方に、三社が一つの会場で、一度にご提案出来る良さを味わって頂ければと願っております。
|