●2013年06月13日(木)
なか志まや新作入荷 『小鹿田焼帯』 仁平幸春氏に制作を依頼。紬の九寸帯。全面ロウムラの帯です。 小鹿田焼の伝承技法である、飛び鉋(カンナ)、刷毛目、そして 打ち掛けの要素までがこの帯の中に見とれます。 着物は繭のまま染めてから糸を座繰りで引き(ずり出し糸)、織り上げた非常に珍しい反物。非常に趣味性の高い取り合わせになっています。 小鹿田焼(おんたやき)を知らない方もいらっしゃると思いますが、数年前まで私もそうでした。大分県日田市、小鹿田地区で焼かれている陶器で1995年に国の重要無形文化財に指定、2008年には地区全体は『小鹿田焼の里』の名称で重要文化的景観として選定されています。 信頼する山中漆器の小谷口剛さんのブログで初めて知り興味を持ち始めました。その後、友人である華道家が小鹿田地区を訪れ、その景観に感動した話を沢山聞かされました。 いま、日本で一番行きたい場所でしょうか。焼き物も勿論魅力があります。僕はあまり食通でないので、店玄関に活ける生け花用に大きな壷を買いたいなと思っています。 以下、ネットより抜粋 朝鮮系登り窯で、飛び鉋、刷毛目、櫛描きなどの道具を用いて刻まれた幾何学的紋様を特徴とする。また、釉薬の使い方には打ち掛け、流し掛けなどといった技法が用いられる。陶土を搗くための臼は「唐臼(からうす)」と呼ばれるもので、ししおどしのように受け皿に溜まった水が受け皿ごと落ちる反動によって陶土を挽いている。その音は「日本の音風景100選」の一つにも選ばれている。 民芸運動を提唱した柳宗悦が1931年(昭和6年)にこの地を訪れ、「日田の皿山」と題して評価する内容の一文を発表したこと、さらに、日本の陶芸界に大きく名を残したイギリスの陶芸家、バーナード・リーチも陶芸研究のため、1954年(昭和29年)、1964年(昭和39年)に滞在して作陶を行ったことにより、小鹿田焼は日本全国や海外にまで広く知られるようになった。
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