●2016年05月25日(水)
着物 下井伸彦 単衣〜盛夏着尺 帯 勝山健史 衣笠間道 夏帯 『縞の着物に縞の帯』ぴたりとコーディネイトしないと難しいとよく言われています。『格子に格子』もそうでしょうね。普段着なのでそう気難しくなく考えず気軽に取り合わせしています。 『パジャマぽい』とも言える色目の取り合わせも、夏ならでは。 上布に代表される麻の着物とは違い、本糸や紬糸、撚糸の具合などを上手に配合して織られたこの着物は、生地の適度な柔らかさが麻とは違うメリットだと思います。シワも麻程は気にならない。 張りが強く身体から離れて行く着物が多い夏のなかで(風が通りそれが良いのですが)、身体に沿う着物、そして単衣から着れる夏物をお探しの方には、この反物はぴったりだと思います。 帯は塩蔵繭から挽かれた美しい糸で織られた勝山健史の夏帯、定番の衣笠間道の新柄です。絶妙な配色のセンスで糸の美しさが増幅し、透明感に溢れる夏帯となっていますね。この帯は九寸ですが、さらに軽く芯なしで夏を過ごしたい方には、勝山健史さんの『籠羅』という八寸の帯もお勧めいたします。籠羅は無地ですので夏の普段着から軽いお出かけ風な着物まで合わせることが出来る帯です。とても重宝する帯なのですが、機屋の都合で今年で生産が終わるようです。なか志まやでは、あと2色(白汚し 淡いグレーブルー)のみとなっています。気になる方はどうかお早めにご覧くださいませ。
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