●2012年04月14日(土)
ガンダーラ美術。。。帯と 骨董をネットが検索していると、ガンダーラの仏教美術の仏頭や壁画彫刻の断片などが出品されていることが多く、中でもなんとも言えない柔和な表情をたたえた仏様の彫刻をみて、絶対に買えないけど、いいな〜!と眺めてることがある。 だから当然、現存する世界最大のガンダーラ仏立象(2世紀後半のもの)をミホミュージアムにも見に行った。ミホミュージアムは洛風林の方にも薦められていたこともあり、訪れてあまりの凄さにびっくりしたものだが、、、 ギリシャ、シリア、ペルシャ、インドの美術様式を取入れたガンダーラ美術は、日本の美術にも多大な影響を与えたと思う。そんなガンダーラ美術壁彫刻の柄をモチーフにしたこの帯は、紬糸を混ぜた生地風合いと色糸がいにしえのロマンを感じさせてくれるようで、ゆったりと大らかな印象を与える帯となっている。 経年変化の美しさを感じさせながらも、ちゃんとモダンさがある帯なのですぐさま、この着尺に合わせてみた。先日、上田市の工房にお邪魔した小山憲市さんの着尺だ。 格子を織りながら出来るだけ無地に近づけた、、、経て糸は色数30以上、様々な糸のタイプを整形して織り上げてある。織り上がった生地のニュアンスは、着心地がよく、つい毎日着てしまいような気分になる着物なのだ。 普段使い(勿論、水洗いが出来る一衣舎さんの仕立ても可能/単衣と袷に時期にも着れる仕様)から少しのお出かけ風まで、僕なら真綿と箔を使った帯まで合わせてしまえる、着回し度が大きな着物だ。 僕は女ではないので、この着物と帯の装いは出来ないが、美術館を廻るなら、この組み合わせでお出掛けしたいと思う。
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