●2010年04月29日(木)
一衣舎春展にて 風通お召を総居敷当仕立てにしたものをご自分でお召になった後、中島も着付をさせて頂く。お客様から 『言葉と数字でもって、伝え合えるって、すごいです。伝える人、受け取る人、 お互いが同じレベルでなくてはできないことです』 と、着易い、畳み易いとメールを頂いていたのである程度安心はしていましたが、実際に着姿を拝見してさらに安心しました。 着付のくせがそれぞれにあると思いますし、僕の着付の癖もあります。もう少し身幅を広くしたいのが、着付けする側の考えですが、この寸法で背も真ん中に来てぴったり。褄下寸法も通常より長く見積もったのですが、ちょうどいい! 長襦袢丈もすごくいいと、、、つまりは 紐から床寸法、肩から床寸法からどの程度差し引くかの感覚が大事です。 そして、なによりこのラインの美しさ! それはイコール着姿の美しさです。ドレープ感がある意味、ひとつの大きな魅力であある、このお召をさらに美しいものにしてくれます。 着手と縫い手の対面もあり、お話も弾みます。 出来るだけ多くの方がこういう感覚を味わって頂ければ、着物を誂えるという素晴らしさがより伝わるのですが、こういった場がないと着手と縫い手の出会いはなかなか持てません。 *画像は一衣舎さんブログ、一衣舎の風 より拝借しております。こちらの記事もご覧ください。http://www.ichieya.jp/tdiary/
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