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店主中島の、習い事など趣味のページです。

2012年03月のよく遊べ
[過去のよく遊べ一覧]
●2012年03月28日(水)


いや〜こんなに情熱を持って、様々な事を惜しみなく教えて頂ける姿は感動ものです。染織を見る時、呉服屋という立場より、この作り手はどういう姿勢なのだろうと知りたいタイプなので、すっかり魅了されてしまった。だから、これからもうちょっと突っ込んでみようと思う(なか志まやの織物として)。それに何より、上田には安くて美味くて量の多い蕎麦屋もあるし;;;汗 もう少し脚を伸ばせば、松本・光佳染織もある意味、近いしね。

●2012年03月19日(月)

600年の椎の樹から染めた そして 二つの月  銀彩の月 NO,3

茜の染料でロウムラをした着物


ともに、仁平幸春 作品

シンクロしますね


●2012年03月16日(金)

二つの月』の帯。月の帯、銀彩シリーズのNO.3、仁平幸春 作。

仁平さんと交友のある松虫寺に樹齢600年の椎の樹があります。土の上に落ちたその椎の樹皮を3日間ほどかけて煎じ、それを煮詰めて染料にしています。この帯の地色がその『椎の樹』から染めたものです。

タイトルは『二つの月』。
お太鼓画像を見て頂くとよく分かるのですが、満月と三日月が並んでいますし、帯の前にも、このように二つの月が見えるデザインです。銀彩は平林隼人さんと仁平幸春さんの共同作業によるものです。

仁平さんの仕事の特長の一つにロウによる立体的な表現方法がありますが、この『銀彩の月』シリーズは、本来、箔に求められる手法ではなく、仁平さんのロウ表現に沿って、厚みがあること、重層的なこと、生地味があること、ロウの仕事のような大胆さと繊細さがあることが大きな特長であり、こういう箔の使い方は、他の染織にはまず見られません。

そして、二つの月の意味、、、これはもう色々イマジネーションを膨らませてください。
600年の椎の樹の色と相まって、味わいのある帯となりました。


*画像のきもの 西陣お召7段絵羽・ドット紋織


●2012年03月15日(木)

勝山健史氏の長野工房設立十周年の会に行く。今日はさらに勝山さんとお話出来た。驚いた事に塩蔵繭だけに固守していない姿勢。着地点を見据えた糸作りなどなど。

精錬方法の差で用意した糸で織り上げた、着尺の美しさの秘密が少し分かった。
塩蔵繭の原典も見れた。

湯通し、天日干し、そして、砧打ち、、、その方法(砧打は勝山さんしか出来ない)
転写箔が横行するなかで、あの日月文錦、ルーシーリーの帯で使われていた焼き箔の職人が廃業するといっていること、、、本物が亡くなる危機。。。

そして、津波に呑まれた勝山さんの帯が、京都に戻され何度も水洗いをして風合いを戻した話は本当のことで、その持ち主であるお客様は気仙沼の人であったこと。

愚浄山房展には、そんな勝山さんの新作の帯2本、、、、なんとか間に合うかもしれません。

●2012年03月14日(水)

小谷口剛さんの漆器

応量器。。。

僕はまだ多くを語れません。でもまずは、手元に。衝動買いです
そのフォルムに惚れ込み、そのスペックにさらに惚れ込み、産地にも足を運び、制作現場見学し、お話も聞いて来ました。 

5/24〜28に郡上八幡で行なう『愚浄山房展』に出品する、
小谷口剛さんの漆器、その作品の一つ『応量器』です。

名古屋月日荘での『なか志まや・一衣舎二人展』にこの『応量器』を持って参ります。実際に手に取ってみて下さい。僕がこの美しさに震えた感じを少しでも味わって頂ければと思います。

以下の文章は、小谷口さんが、twitterで述べられていたもので、お気に入りにしています。

<私は自分が作る漆器を「百年使える品質とデザイン」と謳っています。これは謳っていると同時に、慣れや惰性といった何やかやを自分に課してもいるわけです。で、これは誇張でもなんでもないですし、畢生の宮大工西岡棟梁は、木材は千年もつと言っています。言い換えれば、百年など当然でもあるのです。>

小谷口剛氏 サイトの中に『私がつくる漆器』など読むと目から鱗が落ちる感覚になるページが沢山あります。漆器を日常使いしたいと考えている方は、是非このブログを熟読してみてください。

http://shikki.blog66.fc2.com/blog-category-13.html
(コピペまたは、小谷口剛さんで検索してみてください)

ちなみに、応量気器の下に引いたランチョンマットは、仁平幸春さんによる、600年の椎の樹皮で染めた黒です(鉄媒染)。