●2011年03月08日(火)
『愚浄山房 二人展』 郡上八幡にて 5月18日〜22日
ここは郡上八幡にある昭和初期の建築様式をそのままに伝える歴史的建造物、一般公開されていないものです。先日、名古屋・月日荘二人展のあと郡上まで車で来ました。 雨が降るとても寒い日でしたが、東海北陸道を北上しながら、どこか日本の原風景を見ているような錯覚も覚える道中でした。 この邸宅は、避暑地としてまたは迎賓館として利用され角界から賓客が訪れました。 昭和16年8月には当地に滞在した菊池寛により『愛水荘』と命名されています。 また昭和19年9月には谷崎潤一郎が当宅を訪れています。 昭和22年からは、八幡城の再建に携わった郡上八幡の棟梁・水谷氏の手により、茶室・田舎屋の建築が行なわれ、この建物は『山心亭』と命名されました。 そして『愛水荘』と『山心亭』と合わせ、この屋敷全体を『愚浄山房』と武者小路実篤により名付けられ、文人・知識人に愛された風流な昭和の邸宅となっていくのです。 画像は玄関から眺めたものです。 ここで、郡上ゆかりの宗広力三氏、陽介氏の郡上紬となか志まや・一衣舎による二人展を5月18日〜22日行ないます。 この愚浄山房は17の部屋と蔵があるのですが、細部にまで手の懸かったこの建築にふさわしい、選りすぐった染めと織りをゆったりとした時間の中でお見せしたいと考えています。
しかし、、、たとえば、東京からとか、おいそれとは行けない処であります。 すこし足をのばせば飛騨高山など勿論観光するには素晴らしい処でありますが。。。 主催する我々も多くは望んでいません。 もともと二人展のはじまり、一衣舎の木村先生となか志まやの中島は、ある意味無謀て無計画なただ衝動に駆られて、ここに行きたい!、ここで何かやりたい!とこれまでやってきました。勿論成功もあれば失敗もあります。基本、きつねとたぬきの化かし合いなどと言いながら、僕は一衣舎さんの仕事をリスペクトし続けて今日に至り、ここでやりたいと一衣舎さんが言うなら、やりましょう〜と言うしかないですね。 しかし今回は、この会場の使用と宗広さんとのパイプ役に、岐阜笠松町のきものギャラリー睦月・横山さんが買って出てくれてます。 無謀な二人をどこかで、まとめてくれるだろうと期待しています。 さてさて、どうなりますか。 僕は、ここにむけて、作品を用意し如何にここの空間を使うか考えています。 そして、友人である華道家、草月流・澤田晃映さんの和の生け花でまずは、お出迎え、そしてそれぞれの部屋に花をそえたいと思います。 これからすこしづつ情報を上げて来ます。 DMが必要な方は、お知らせ下さいませ。この土地の空気感と和の世界を楽しんで頂けるように取組んで行きますので。
|