●2010年03月27日(土)
車〜信楽〜MIHO MUSEUM〜京都 http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm 最近は出張するたびに、往復1500キロくらい走るので高速道路の楽しみ方も随分変わって来たと思う。名古屋までなら3時間半くらい、京都までなら5時間というのが以前の尺度だったけど、なんども東名を走る度に信じられないくらいの渋滞に出合ったりして、その時間的感覚も少し変わって来た。これまでがたまたまラッキーだったのだ。 先日は東京から実家の兵庫県養父市まで12時間かかった・・・休日の高速料金を安くした政策が原因の、もの凄い交通集中が発生する時間帯があるのだ。御殿場手前から愛知県岡崎までの渋滞だった・・・ 東名の豊田ジャンクションから伊勢湾岸道路に入ると気分は少し楽になる。あっと言う間に伊勢湾を横断、東名阪道路に合流して四日市から鈴鹿、そして新名神に入る。一宮、関ヶ原を回る名神高速に入らないで京都を目指すのだ。距離にして30キロ、時間にして1時間近く短縮出来るルートだ。東名阪の亀山から新名神に乗り換えてなだらかに坂をひたすら登って行く。交通量も少ない。 暫くすると甲賀。このあたりそれほど高くない山がなだらかに続き、新名神は山の稜線に沿ってほぼ平行に走るという位置にある高速道路だ。松が多い山のように思えるし、所々いかにも忍者が居そうな岩や谷を眺めながら走る。すぐに信楽につく。このあたりはさらに何か空気感が違い、車という近代的な乗り物で移動しながらも時代はかなり昔のままであるような感覚が起こる。晴れた日も美しいが、霧が立ちこめてグリーンの山に白い幾つも筋が出来ると何とも『古代?』な感じがする。時間がここだけ止っているような感覚だ。車も電話もテレビもない世界だ。 『ミホ・ミュージアム』というのは信楽の山の中に突如出現する。樋口可南子のきものまわりという本でご存知の方も多いでしょうが、ここのHPのトップに出て来る景色が、僕の印象をとてもよく表現していて、この山の中に道路が走っているのです。 まだ行ったことはないが、東名経由に飽きて中央道を選ぶようになる前に是非訪れてみたい美術館だ。あの本の中に出て来るように着物を着て佇むことはないだろうけど、あの空間には見を置いてみたい。 信楽を過ぎるとあっと言う間に、名神に接続して途端に現代に引き戻される。交通量は何倍にも増え、スピードは加速してとにかくどの車も急いでるようにみえる。琵琶湖を一瞬だけ右目で見てトンネルを2つこえて急な坂をカーブすればすぐに京都東インター。 京都に車で来る大きな理由の一つは、出来るだけ自在に動きたいからで、一つでも多くの場所に行って、見て来る。持って行く、持って帰る。室町や西陣だけじゃない京都をもっと知りたいと行く度に思う。たださすがに最近は疲れが溜ったので、4月にミホ・ミュージアムに行ったあとは、6月の名古屋までは車での移動はお休みしたいと考えている。
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