●2018年02月06日(火)
着物 地機 結城紬 無地 帯 勝山健史 結城の無地は現代の着物事情において着用範囲が広い長着になります。 1990年代、呉服業界が礼装は高価な絵羽もの(刺繍や辻が花、紬は極細の絣ものに踊らされていた時代に、今は無き紬屋吉平の女将さんの、無地の結城に派手な龍村の箔の帯を締めた凛とした姿に驚き、憧れもしたものです。 この色目は、なか志まや好み。少し濃い目のグレーがちょうど良くて何十年と着手と共に成長する結城に相応しい色目になりました。 勝山さんの帯を締めて少し改まり感を出しています。灰/紺/茶の組み合わせは、すこし男性的ですがなか志まやが考える和装の基本色。日本の古典を踏まえ、現代的に整理された帯は勝山さんの帯の魅力のひとつ、もちろん塩繭からの織り布の美しさは言う迄もありません。
|