●2014年02月11日(火)
寒い国と暖かい国の花織 着物は、山形県産蚕糸『最上』を経緯に使用。擦り込み絣の経て縞の他に、花織をベージュ地に施してあります(画像では見え辛いですね)。この国内産の絹糸は今は生産されていません。さらりとした地風は単衣にも向く素材です。 帯は南風原(はえばる)花織の九寸帯、『南風が吹く豊かな土地』という沖縄らしい名前です。本来は多様な色彩の花糸を用いて織られる花織ですが、ブルーグレーの濃淡にまとめられたこの帯は、なか志まやらしい帯合わせが出来ます。 手に取った素材感をうまく伝えられませんが、寒い国の織物と暖かい国の織物が『ピタッ!』と寄り添うように素材感が合っています。 3月になる頃から是非お召になって頂きたいですね。
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