●2011年02月10日(木)
お召展より、代表的な風通お召を2点。格子の面、と縞の面といった基本的な風通織りの他に、乱れ格子に破緯線など、そのバリエーションは豊富です。勿論単衣に仕立てると、その効果は大きいですが、数年単衣でお召になると、生地がほどよく柔らかさが出て来ますので、そこから洗い張りして袷にされるのも良いでしょう。 格子はかなり細かく、遠目には無地のように見えます。 この反物の他に、色糸が整理されてもっと無地に見えるものもあります。そこそこ格のある織りの帯を合わせることも可能です。 そしてここ数年、暦通りに衣替えも出来ない熱い日が増えて来ました。生活様式も昔の基準とは随分違うので、単衣を着る期間は格段に長くなるでしょう。さばきの良い、先練り・先染め、お召緯入の西陣風通お召は、程よい生地の肉厚が、単衣でも軽すぎず準礼装からカジュアルまでお使い頂けると思います。
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