●2018年01月18日(木)
年明けの納品の中に、東郷織物・永江明夫さんの綿薩摩亀甲絣を航空絹布別染めし、総居敷当付き/水洗い仕様にしたものがありました。お父様の綿薩摩を、女物に仕立て直すというもので娘様がお召しになります。 ふと思い出したのは小説家・立原正秋さん一家のお話。奥様の着物や娘さんの着物選びにも積極的な立原氏、没後は奥様娘様がお父様の着物を仕立て直してお召しになった、そういう話をどこかで読んだような気がします。(記憶違いならすみません) 尊敬できるお父様がお召しになった着物は、とても愛着が湧くものだったでしょう。このお客様もそんなご様子がヒシヒシと伝わって来ます。
|