これで何度目の名古屋展になるか、、、記憶も曖昧で正確には分かりません。ただ、担ぎの呉服屋として車に商品を積んで名古屋まで来て、反物を広げて東海のお客様にご覧頂いたのは1990年代の頃です。最初の出稼ぎ?は今でも鮮明に覚えています。
開催する会場も数年ごとに変わり、名古屋美術倶楽部さんでお世話になるようになって3年が経ちました。会場は広く畳の上ですので、呉服屋らしい展示会場になります。90年代の頃とは品揃えもガラリと変わり、より染織品としてもクオリティーの高いものを取り扱うようになって来ましたが、本質的な自分の好みというものはそんなには変わっていません。
浴衣を扱う事が多かった2004〜6年の頃、注染からインクジェットによるデジタルプリントの浴衣を選ぶ眼も、近年になって高価な染織品を選ぶ眼も、一貫して『自分が信じる美しさ』がちゃんと現れている作品をセレクトして来たつもりです。
呉服屋の本筋は『取り合わせする力』にあると、この仕事を始めてた時から自分の心にいつも忘れずにしています。着物と帯、そして小物などが集まって『ワクワクするような取り合わせ』、お客様に『これを着てみたい』と強く思って頂けるような提案をしたいと、常に願っています。
画像は今回の名古屋展出品作品からの提案の一例です。これは必ずこの通りに組み合わせでなければならい無い事は少しもなくて、お客様がいらして初めて『真に美しい取り合わせ』を探し提案出来ると考えます。
会場は広く、ほぼ全ての作品をじっくりと眺めて頂けます。もし気に入った着物や帯などがありましたら、その作品の説明の他に、どんな風に取り合わせ出来るかなどもお尋ねください。もちろん、お客様のお手持ちの着物や帯に合う作品を見つける作業も楽しいことだと思います。
尚、一人で接客をさせて頂く為、お客様が重なると少しお待ち頂く事があるかもしれません。どうか寛大なお心で少しお待ち頂けると助かります。他のお客様のお買い物の様子を眺めているのも楽しいと、よく言って頂けます。着物を愛して下さる皆様が来場して頂けます。どうかじっくりとご覧くださいませ。
さっと流して見てしまうと気がつかない、でも何かが違う、、、その何か違うところはご説明します。染織の楽しさと奥深さを是非味わって見て下さい。